『先進医療B』の一環としても行われてきた、大学など研究機関で行われる「水素ガス吸入療法」は、基本的に水素ボンベと人工呼吸器(密閉型マスク)を使用した方法が主流です。
そのため、いわゆる「市販の水素吸入機」を使った「鼻からの吸入」でも十分な効果が見込めるのか?というのは、水素吸入機の導入をすすめる多くの病院・クリニックなどで関心の高いテーマになってきました。
この課題に対する新たな知見を提供したのが、今回ご紹介する慶應義塾大学の研究です。
この研究では『鼻カニューラを用いた、250ml/分という低流量での水素ガス吸入』が血中水素濃度に与える効果が調査され、「治療効果があったのと同じ血中水素濃度を達成できる」ことが示されました。
今回はこの研究について詳しくご紹介するとともに、この研究に使用された市販の水素吸入機についてもご紹介してみたいと思います。
「鼻からの水素吸入にどれくらい効果が期待できるの?」
「水素吸入ってどれくらいの水素ガス発生量が必要なの?」
こんなテーマに興味を持っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
低流量での鼻からの水素ガス吸入の効果:慶應義塾大学の研究とは?
>>Low-Flow Nasal Cannula Hydrogen Therapy
まず、この研究の目的と方法について簡単にみてみましょう。
この研究では、
水素ボンベ等からの高流量水素吸入とは異なる、電気分解による毎分250mlの低流量で、鼻カニューラで水素ガス吸入をおこなう場合でも、治療に十分な効果を期待できるのか?
が検証されました。
この点が明らかになれば「鼻カニューラを使用した低流量での水素吸入機」でも十分な効果が得られる可能性が示され、病院やクリニック、さらには家庭用としても利用が広がる可能性があります。
研究の方法
今回の研究で注目すべきポイントは、ミニチュア豚を使用して人間の血中水素濃度への影響を模擬的に確認したことです。
なぜミニチュア豚が使われたのか?
今回の研究で使用されたミニチュア豚は、人間に近い生理機能を持つことから医療研究でよく用いられる動物です。
特に血流や肺の構造が人間と類似しているため、水素吸入による血中濃度の変化を模擬的に確認するのに適しています。
このような特徴により、研究結果が人間にも応用できる可能性が高まるわけですね。
参考記事:実験動物としてのミニブタの有用性
具体的な方法
具体的には、以下のような方法で検証が行われました。
- 実験対象:自発呼吸をするミニチュア豚3頭
- 水素吸入方法:鼻カニューラを通じ、毎分250mlの100%水素ガスを吸入
- 測定方法:カテーテルを頸動脈に挿入し、動脈血中の水素濃度をモニタリング
こうした方法により、鼻カニューラを通じた低流量の水素吸入によって血中水素濃度(飽和度)がどのように変化するかが詳細に記録されました。
研究結果:低流量でも治療効果に十分な血中水素濃度が達成
実験の結果、毎分250mlの水素ガスを鼻カニューラで1時間吸入した後に得られた動脈血中の水素濃度は以下のとおりとなりました。
- 1頭目:1,560 nL/mL
- 2頭目:1,190 nL/mL
- 3頭目:1,740 nL/mL
この結果は、過去の研究で治療効果が確認された「血中水素飽和度2.0%以上」という基準を十分に満たしており、「毎分250mlの水素ガスを鼻カニューラで吸入」という水素吸入の方法により、治療効果が期待できる水準が達成できることが示されました。
この結果から、大がかりな設備を用意しなくても、『比較的小型な市販の水素吸入機による水素吸入で必要な血中水素飽和度が十分得られる』ことが示されました。
クリニックや家庭での水素吸入の可能性が広がる結果というわけね。
研究で使用された水素吸入機「H2JI1」
慶應義塾大学の研究では、水素ガス発生量250ml/分の水素ガス吸入により、抗酸化力や脳梗塞・心筋梗塞の治療に最適とされる【血中水素飽和度2.0%】が達成されることが明らかになりました。
この研究で使用された水素吸入器は株式会社ドクターズ・マンの「H2JI1」という機種で、医療・研究用途に耐えうるスペックで設計開発された水素吸入機です。
「H2JI1」の性能と特長
価格 | 2,420,000円(税込) |
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水素ガス発生量 | 250ml/分 |
水素ガス純度 | 99.999%以上 |
使用できる水 | 高純度精製水(推奨メーカーあり) |
運転時間 | 24時間365日可能 |
電解セル寿命 | 50,000時間 |
水素水生成は? | オプションで可能 |
サイズ | W230mm×D370mm×H480mm |
重さ | 13kg |
保証期間 | 1年 |
「H2JI1」は、家庭だけでなく研究や医療現場での使用を想定して開発された高性能な水素吸入機で、以下の特長を備えています。
- 水素ガス発生量:250ml/分(研究で効果が証明された量)
- 耐久性:50,000時間以上の使用が可能(一般的な機器は4,000-5,000時間)
- 用途:国内外の医療機関や研究機関で導入されている
H2JI1を製造している株式会社ドクターズ・マンさんを取材したときの記事がありますので、参考にしてみてください。
H2JI1の詳細記事:ドクターズ・マン社の水素吸入機『H2JI1』を体験!医療・研究用途でも使われている水素吸入機の実力は?
同等の水素ガス発生量の水素吸入器「ピュアラスキューブ プレミア」
H2JI1は非常に優れた性能を持つ水素吸入器ですが、価格は200万円以上と高額で、個人での導入には少々ハードルが高いという面もあるかもしれません。
H2JI1ほどの耐久性や医療機関向けの設計はないものの、研究で効果が証明された水素ガス発生量250ml/分を実現し、個人でも導入しやすい価格帯で提供されているのが「ピュアラスキューブ プレミア」です。
価格(税込) | 498,300円(税込) ※期間限定キャンペーン価格 448,470円(税込) |
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水素ガス発生量 | 250ml±10%/分 |
水素ガス純度 | 99.995%(発生する気体中の水素濃度) |
使用できる水 | 精製水のみ |
運転時間 | 10分/30分/1時間/2時間/3時間/8時間/10時間タイマー |
水素水は? | 専用タンブラー(オプション)を接続して生成可。 |
サイズ | 幅145x奥行き145x高さ278mm |
重さ | 約1.85kg |
充電パワー | 充電ではなくコンセント式 |
日々のメンテナンス | 精製水随時補充 500時間ごとにイオンフィルター交換 |
保証期間 | 5年(消耗品/消耗部分を除く) |
「ピュアラスキューブ プレミア」の特長
- 水素ガス発生量:250ml±10%/分(研究で効果が確認された水準)
- 保証期間:5年保証(消耗部品を除く)
- 使用時間:最大10時間の連続使用が可能で、夜間の長時間使用にも対応
- 手軽さとメンテナンス:簡単な操作で水素吸入が可能、精製水の補充と500時間ごとのイオンフィルタ交換のみで維持が可能
必要十分な性能を備えながらも、H2JI1の約5分の1以下の価格で購入可能な点は魅力ですね。
ピュアラスキューブプレミアの詳細記事:【5年保証】水素吸入器ピュアラスキューブプレミアを体験してきました!|水素吸入器の口コミ体験談
まとめ
以上、今回は慶應義塾大学による水素ガス吸入の効果に関する研究をご紹介しました。
この研究で示されたのは、「鼻カニューラで毎分250mlという低流量の水素ガス吸入」によって、治療効果が確認された血中水素濃度に到達できるということです。
水素吸入器による「低流量での鼻からの吸入」は、水素ボンベ+人工呼吸器といった大がかりな装置と比べ、より多くの人に導入しやすいという点が大きなメリットですね。
さらに、「毎分250ml」という具体的な水素ガス発生量が適していることが示されたのも、今後の水素吸入の方法について、ひとつの目安を与える意義があると言えるかもしれません。
これからも多くの人が手軽に水素吸入を試せる環境が整うことで、医療や健康ケアのサポート手段として水素吸入の利用がさらに広がることを願っています。