「デザインのよい水素吸入器」として真っ先に頭に浮かぶのが
MINTECH(ミンテック)水素発生器MT-A100
です。


デザインがすてきね!
調べてみると、
「白物家電のソニーをつくる」
といってソニーから独立された方がつくった新興家電メーカー「cado」社とのコラボによってつくられた吸入器とのこと。
どおりでデザイン性に優れているわけですね。
今回はそんなミンテックMT-A100についてご紹介してみたいと思います。
ミンテックMT-A100の基本スペック

こちらがミンテックMT-A100のスペック表です。
価格 | 644,600円(税込) |
吸引は口から?鼻から? | 鼻 |
水素ガス濃度目安 | 1.67%(「1分で100mlの水素吸入」) |
水素吸引時間 | 2時間タイマー 最大連続10時間運転 |
水素水は? | オプション |
重さ | 1.8kg |
サイズ | 145x145x220mm |
充電パワー | 充電ではなくACアダブター式 |
日々のメンテンナンス・ 長期的メンテナンス |
・精製水を補充
(ドラッグストア等で購入)
・基本メンテナンスフリー
|
保証期間 | 1年 |
ミンテックMT-A100の特徴
ミンテックMT-A100の特徴を知るために、水素吸引器を比較するときにチェックしたい以下のポイントからそれぞれみていってみましょう。
- 水素ガスの発生量(水素ガス濃度)は?
- 連続吸引はできる?
- 水素ガスの安全性は大丈夫?
- メンテナンス方法とランニングコストは?
- 水素水はつくれる?
❶ ミンテックMT-A100は毎分100mlの水素ガスを発生
ミンテックMT-A100は「1分間で100mlの水素ガスを発生」とされています。
これをどう判断すればいいのでしょうか?
当サイトでは先進医療Bとしても実施されている「水素ガス吸入療法」との比べてどうなのかという目安を知るために、吸入時の水素ガス濃度の目安を見るようにしています。
医療機関で行われている水素ガス吸入療法としては、
- 慶應義塾大学病院の水素ガス吸入治療:2%水素を18時間吸入
- 大阪大学呼吸器外科の水素ガス吸入療法:1.3%水素を24時間吸入
このような例があります。
ミンテックMT-A100の「毎分100mlの水素発生」の場合、
- 成人の安静時の呼吸量:約6,000ml (参考:毎分呼吸量)
から計算すると、最大約1.3%濃度の水素ガス吸入ができることになります。
1.67%濃度はなかなかの高濃度といえるのではないでしょうか。
❷ミンテックMT-A100は最大10時間連続吸引できる
ミンテックMT-A100は税込644,600円と、水素吸入器としては高額な部類に入ります。
その価値はどこにあるかというと、
最大10時間の連続吸引ができる
という点にあると個人的には感じています。
家庭用の水素吸入器は小型のものが多く、何時間もの連続吸入は推奨されていない機種が多いです。
同時に、病気療養等の目的で「できれば一日中ほとんどの時間、水素吸入をしていたい」というニーズもあります。
そのような方にとっては、ミンテックMT-A100のような機種には大きな価値が感じられるのではないでしょうか。
❸ ミンテックMT-A100の安全性は?
ミンテックMT-A100の資料を調べていて、最初に少し気にかかったのが安全性でした。
というのは、カニューラ出口の水素ガス濃度がかなり高いからです。
こちらに公開されている検査資料によると、
- ガス生成時の水素濃度=99.996%
- カニューラ出口の水素濃度=97.6%
となっています。
最初の「ガス生成時の水素濃度」は、吸入器の生成方法によって
- ほぼ100%(水素ガスのみ生成の場合)
- ほぼ67%(水素酸素混合ガス生成の場合)
の2パターンに分かれるので普通です。
ミンテックMT-A100の場合は「ほぼ100%濃度で発生した水素ガス」が、ほぼそのままカニューラの先まで来るということですね。
水素濃度が高すぎると危険?
先進医療の水素ガス吸入療法が「2%濃度」で実施されているのには理由があって、
水素ガスは
空気中の濃度が【4%(一説には10%)〜75%】の場合、
「燃える気体」になる(着火のきっかけがあると燃える)
といわれているからです。
家庭用の水素吸入器もガス生成時は「ほぼ100%」または「ほぼ67%」の水素濃度が、空気で薄まることで数%以下に抑えらるので安全なのだと理解しています。
▼一般的な水素吸入器の水素濃度変化のイメージ

カニューラ出口で97%水素濃度は安全?
ミンテックMT-A100は「カニューラ出口の水素濃度が97.6%」となっています。
たしかに97%であれば「4(10)%〜75%」の範囲外なので安全ですが、水素ガスは拡散性が高いため、カニューラ出口付近で拡散し、75%以下の濃度に下がってしまう可能性は充分考えられると思います。
そうすると、たとえばカニューラから水素が出っぱなしのところに静電気やライターの火など「着火要因」があった場合、燃える可能性があるということになります。
実際、ミンテックMT-A100の販売店のなかには、
- 吸引中に喫煙するなど、吸入口に直接火を近づけるような行為は厳禁ですので絶対におやめください。
という表示をしているところもありました。(MT-A100水素発生器|ALEXCIOUS)
これは覚えておくべき注意事項といえそうです。
❹ ミンテックMT-A100のメンテナンス方法とランニングコストは?
ミンテックMT-A100は基本的に「メンテンナンスフリー」となっています。
その仕組みはこちら↓
MINTECH水素発生器は、使わないときも電源コードはコンセントにつないだままにしておいてください。(電源スイッチはOFFでかまいません)
電源コードをコンセントにつないでおくと、5秒ごとに中の水に電流が流れ、その刺激により殺菌作用があります。(MINTECH水素発生器 使用上の注意事項について|ミンテンテック)
電源コードをつないでおきさえすれば日々のお手入れは不要ということなので、これは本当にありがたいですね。
交換が必要なのは「精製水」「専用フィルター」
定期的な交換が必要なものとしては、
- 水素発生用の「精製水」:2週間に1回入れ替え
- 専用フィルター:500時間使用で交換
があります。
精製水を入れる容量は不明ですが、500mlが300円ちょっとで販売されているので、コスト的な大きな負担にはならないでしょう。
専用フィルターは1個3,300円(税込)で販売されています。
500時間で交換ということは、1日2時間吸入したとして250日(約8-9ヶ月)で交換ということですね。

ランニングコストとしてはかなり低額な水素吸入器といえると思います。
❺ ミンテックMT-A100で水素水はつくれる?
水素吸入のほうが効果が高いと思われがちですが、水素水のほうが優れた効果が観察されている研究もあります。

体内ではたらくメカニズムが違う可能性も高いため、できれば水素水も飲むようにしたいところです。
ミンテックMT-A100に水素水生成機能はあるのでしょうか?
水素水生成にはオプションのボトル購入が必要
ミンテックMT-A100単品では水素水生成はできないため、つなげて使用する専用ボトルが必要になります。
こちらは8,800円(税込)ですね。

ボトルのみにしては少し高くない?

たしかに・・でも水だけじゃなく、アルコール飲料やソフトドリンクにも水素を注入できるみたいだから、価値は高いかもね。
ミンテックMT-A100についての評価まとめ
以上、ミンテックMT-A100の特徴について見てきました。
最後にメリット・デメリットというかたちでまとめてみたいと思います。
- 最大10時間の連続運転ができる
- 水素発生量と水素濃度は充分高いレベル
- メンテナンスフリーでお手入れが楽
- ランニングコストも低い
- 60万円以上と高額
- カニューラ出口の水素濃度が高すぎるため、安全性に注意が必要
- 水素水が単品では作れない
こんなところでしょうか。
やはり「10時間の連続運転可能」という点に大きな強みがあると感じています。
家庭用の水素吸入器としては安くありませんが、何らかの理由で「1日中でも水素吸入していたい」という方は検討する価値があると思います。

水素吸入器については以下の記事やYouTubeも参考にしてみてください。

