当ブログのトップページには、水素吸入器のおすすめとして現在5つの機種が掲載してあります。
その中で一番安い機種でもシェルスラン・エレの328,900円(税込)なので、決して安いものではありません。
そんな中、ネットではずっと安価な水素吸入器も販売されています。
たとえばシェルスラン・エレと同じ水素ガス発生量150mlでも、20万円前後のものがあったりします。
今回はこうしたリーズナブルで安価な水素吸入器についてどのように評価しているのかについて、現時点での私の見方について書いてみたいと思います。
ネット上の比較的リーズナブルな水素吸入器を検討されている方は、よかったら参考にされてみてください。
リーズナブルで【国産】、でも実質的には中国製の製品もある?
まずひとつ押さえておきたいのは、「国産」表記で販売されていても、実質的には安価な中国製品を輸入してほぼそのまま販売しているケースがあるという点です。
>>水素吸入器は国産(日本製)がベストなのか?実質中国製の「日本製」も存在する?|水素吸入器の選び方
↑こちらの記事でも詳しく書いていますが、
日本の法律では、製造の最終工程が日本で行われれば、「国産」「日本製」「Made in Japan」と表記できてしまう
という状況が日本ではあります。
そのため、
- 部品はすべて中国製で、組み立て作業のみ日本で行う
- 中国で製造したものを輸入し、検品と梱包のみ日本で行う(!)
↑このような製品も現状「日本製|Made in Japan」と表記できてしまうんですね。
①の「組み立て作業のみ日本で行う」パターンについては、技術力をもった日本のメーカーが責任をもって完成させているケースもあるので一概によくないとは言えませんが、
②の「検品と梱包のみ日本で行い、【国産】【日本製】としている製品」には注意が必要だと思います。
実質的には中国製の輸入製品を(検品は国内で行うものの)、そのまま国産として販売していることになるからです。
リーズナブルな水素吸入器の中には、このような「実質中国製」ということが安さの理由となっているものがあります。
「実質中国製」の場合、どんなリスクがあるか?
実質中国製だとすると、どんなデメリットが考えられるのでしょうか?
中国には数多くの企業があり、その品質もピンからキリまでありますので「中国製だからよくない」とは決して言えません。
たとえば映像制作関連機材の領域では、多くの優れた中国企業による製品が世界中で使われています。
ただ数が多い分、その逆のパターン(あまり質がよろしくないケース)もまだまだ少なくないようです。
中国企業の製品に苦慮するケース
水素吸入器について言うと、これまで国内の水素吸入器関連メーカーの方から聞いた話として以下のような内容の話がありました。
ロットによる品質のばらつき
中国メーカーの出来上がり製品を日本で検品して販売しようとした場合、最初のロットや試作品段階ではスペック通り(水素ガス発生量など)の製品が送られてくるものの、次のロットからは質が落ちてスペックに満たないものが送られてくるケースがあるそうなんですね。
そのため国内で検品を行う場合、動作確認だけでなく水素ガス発生量なども確認するのがベストだとのこと。
ただこのような測定を検品時に行うとなると小さくないコストがかかるため、実際に行うのは現実的ではなく、かなり難しいそうです。
つまり検品(動作確認など)を国内で行うとしても、各製品の品質については基本的に中国メーカーの良識にたよるしかなくなるわけですが、中国の方の考え方が根本的に異なることからなかなか難しい問題になることが多い、という話でした。
伝えられている性能にたいする裏付けが開示されない
また別の話では、中国のメーカーが伝えてきた耐久性に関する性能について、それを証明する裏付け情報を提供するよう求めたところ、あれやこれやと理由をつけて結局求めたものが提出されないといったこともあったそうです。
「この製品にはこういう耐久性があります」と言っておいて、その証明はできてないってことね・・。
もちろん、このような話がすべての「実質中国製」の製品に当てはまるわけではないと思いますが、
検品を日本で行うとしても、中国製の出来上がり品を輸入して販売されている場合は上記のようなリスクがある。
ということを心に留めておく必要はあるな、と個人的には考えています。
まとめ
以上、今回はリーズナブルで安価な水素吸入器について、現時点での私の見方についてお伝えしました。
ご紹介したとおり、「国産」と表記されていても、実質的には中国製の製品をほぼそのまま販売しているケースもあり、安価な製品にはこのような背景をもつものが少なくありません。
そしてこのような製品には、品質のばらつきや性能にたいする裏付けが不十分というリスクがありえます。
一方で、高い技術力をもった日本のメーカーが深く関わっている正真正銘の「日本製」もありますが、そうした製品は必然的にある程度の価格になってしまいます。
水素吸入器を検討する際には、価格や表面上の情報だけでなく、製品の背景も考慮して選ぶことをおすすめしたいと思っています。