犬や猫の死因の多くをしめる「腎不全」は早期発見が難しく、気がついたときには
「すでにかなり進行してしまっていた」
というケースが少なくありません。
そんな腎不全や慢性腎不全を事前に予防したり、症状の改善をはかるための有効な手段として「水素水」を利用している動物病院があります。
今回はペットの腎不全・慢性腎不全対策と水素水の関係について、また実際に与える場合の注意点について見ていきたいと思います。
動物病院で腎臓病・腎不全対策に使用されている水素水
栃木県の遠藤犬猫病院は、通常では考えられない犬や猫の腎移植など、積極的にペットの腎不全に取り組んでいる動物病院です。
その遠藤犬猫病院では、腎不全の治療や予防に水素水を活用しています。
H4O(管理人注:遠藤犬猫病院で使用しているアルミパウチ水素水の製品名)は体内の活性酸素を効率よく除去する効果があると考えられています。
活性酸素はほとんど全ての病気に関係すると言われていますし、腎不全の原因においても大きく影響していると言われています。
当院では、血液中の活性酸素を測定できます(動物病院で使用しているところはほとんど無い)。
その結果、 腎不全に罹患している動物は必ず活性酸素が高い値を示しています。
この活性酸素は2次的に腎臓の糸球体にダメージを与えています。したがって活性酸素を除去することで、腎臓の糸球体の機能を回復させることができるのです。
(遠藤犬猫病院HPより)
「腎不全に罹患している動物は必ず活性酸素が高い値を示しています。」
という点から「活性酸素対策に有効な水素を活用できるはず」という考えがうまれたのでしょうね。
実際に遠藤犬猫病院で水素水を活用し、「慢性腎不全で余命1ヶ月」の状態から劇的な回復をみせた事例が、フジTVで紹介されたこともあります。
この映像は猫の事例ですが、腎機能の指標であるクレアチニン値(低いほど正常で、1.0以下が通常値)が12もあった状態から、水素水の摂取をはじめてわずか一週間で1.6まで下がっています。
そして「余命1ヶ月」といわれた死の淵から見事に回復したのです。
この事例以外にも、遠藤犬猫病院では水素を活用してたくさんのペットの治療に役立てているそうです。
腎不全にならないような予防が何より大事
ただ、遠藤犬猫病院のホームページには
しかし、動物の場合腎不全に飼い主さんが気付いた時には末期の場合が多く、治療に必要な水素水を飲ませることが困難なことが多い
遠藤犬猫病院HP
とも書かれています。
腎不全は初期症状がわかりづらいという特徴があるため、このような難しさがあるんですね。
そのため、
腎不全かも?と思われる症状が出ていないか、ペットの状態に気を配っておく
(食欲不振、元気がない、多飲多尿、体重減少、嘔吐、便秘、口臭など)
普段から水素水を与える
このような考え方も必要になってくるようです。
犬や猫に水素水を与える方法は?
それではどのような方法でペットに水素水を与えるのがいいのでしょうか?
遠藤犬猫病院では「H4O」というアルミパウチの水素水を利用しています。
ペット用水素水H4Oの特徴
水素が抜けにくい「アルミパウチ」を水素水に使用するのは常識になってきていますが、「H4O」はペット用ということでさらに次のような特徴があります。
- いつ飲んでくれるかわからないペットのため、容器の容量が100ml〜と非常に小さくなっている
- 内臓に負担をかける可能性があるため、ミネラル分を含まない水を使用している
お値段はちょっと高め
ペットのことを第一に考えた仕様ですが、その分コストはちょっと割高になってしまいます。
【100mlパック1本で285円】
なので、毎月1万〜2万の出費は覚悟する必要がでてきますね。
水素水サーバーの水素水は犬や猫に与えるケース
このようなコスト的な理由もあり、アルミパウチの水素水ではなく水素水サーバーを検討される人も少なくありません。
市販の水素水サーバーをペット用に購入された方の口コミを見てみると、以下のような内容をよくみかけます。
腎臓の悪い猫には水素水が良いとの事でアルミパック入りの水素水を買っていましたが高く付くので、高価だが思いきって製成機を買うことにしました。猫だけじゃもったいなので家族でも水素水を飲用しています。
購入のきっかけは高齢の愛犬・愛猫の為です。特に犬は初期の腎不全、肝機能が低下しているとの診断を受けています。かかりつけの獣医師から水素水を飲ませるのも良いかもねとアドバイスがあり、実際その獣医さんもルルド(管理人注:水素水サーバーの品名)を使用していたので、同じものを購入しました。
(出典元:水素水専門店【クリスティーヌ】水素水サーバー口コミより引用)
このように「ペットのために」と考えて、水素水サーバーを導入されるケースがあるんですね。
ペット用に水素水を与える際の注意点|アルカリイオン水に注意
基本的に
「水素水はペットに与えても大丈夫(むしろ与える価値がある)」
といえますが、中には注意すべき
「避けたほうがいい水素水」
もあります。
日本トリム・パナソニックなど、もともと「アルカリイオン水整水器」だったものは要注意
日本トリムやパナソニックの機器でつくられる「電解水素水」「還元水素水」と呼ばれるものは、もともと「アルカリイオン水」と呼ばれていました。
上の図のように、アルカリイオン水は水素分子を含むことから広い意味での「水素水の一種」とは言えるのですが、以下のような特徴があります。
- 高いアルカリ性をしめす
- ミネラル濃度が高い
この「ミネラル濃度が高い」という特徴が、
からだの小さいペットの腎臓に負担をかけてしまう可能性があるのです。
「腎臓疾患の人は使用しないでください」という注意書き
実際、日本トリムやパナソニックも参加している「アルカリイオン整水器協議会」の公式サイトには、
腎臓に障害がある人は、飲用前に医師に相談のこと。また、腎不全やカリウム排泄障害などの腎疾患の人は、アルカリイオン水を飲用しないこと。
アルカリイオン整水器協議会
という注意喚起がされています。
というわけでペットに与える目的で水素水サーバーを検討するなら、一般的な水素水サーバー(もともとアルカリイオン水整水器ではなかったもの)をおすすめします。
まとめ
以上、ペットの腎不全対策に効果が期待できる水素水と、ペットに水素水を与える際の注意点についてご紹介しました。
遠藤犬猫病院などの事例をもとに、ペットの健康のために水素を導入する方は増えてきています。
水素水を与える方法としては
・ペット用のアルミパウチ水素水
・水素水サーバー
がありますが、いずれにしても、身体の小さなペット用としては「ミネラル分を多く含まない水素水」であることが重要です。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。