長時間スマホやパソコンを使用していると、
- 目の疲れ
- 肩のこり
- イライラ感
などに悩まされる…という人は少なくないと思います。
こうした症状は【VDT症候群(Visual Display Terminal syndrome)】と呼ばれ、最近ではリモートワークの増加などもあり、症状を訴える人は増加傾向にあるといわれています。
私も長時間パソコンに向き合う仕事をしているので「VDT症候群予備軍」と言えるのかもしれませんが、幸いなことにそれほど悩まされてはいません。
その理由はもしかすると、毎日行っている水素吸入のおかげなのかも・・
と思わせてくれる研究が発表されました。
今回は摂南大学とアトラグループが行った、「水素吸入がVDT症候群の症状改善に効果がある」ことを示す研究についてご紹介してみたいと思います。
パソコンやスマホの長時間使用で問題発生!VDT症候群とは?
VDT症候群とは、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器を長時間使用することで引き起こされる健康障害の総称です。
正式名称は「Visual Display Terminal syndrome」と呼ばれ、以下のような症状を引き起こす可能性があります:
- 視覚的症状
- 目の疲れや痛み
- ドライアイ
- 視力低下
- 目の充血
- 身体的症状
- 首や肩のこり
- 腰痛
- 手首や指の痛み(腱鞘炎など)
- 精神的症状
- イライラ感や不安感の増加
- 集中力の低下
- 睡眠障害
身に覚えがあるわ・・
近年のデジタル化の加速やリモートワークの普及により、VDT症候群のリスクは増大しており、厚生労働省でもVDT作業の健康への影響についての調査・対策をすすめていたりします。
従来の対策としては、適切な作業環境の整備、定期的な休憩、ストレッチなどが推奨されてきました。
しかし今回ご紹介する研究により、これらに加えて「水素吸入」も有効なアプローチとなる可能性がしめされています。
次のセクションでは、アトラグループと摂南大学が行った研究の詳細について見ていきましょう。
水素吸入でVDT症候群改善?アトラグループと摂南大学の画期的研究
アトラグループ株式会社と摂南大学は、VDT症候群に対する水素吸入の効果を検証する共同研究を実施し、その結果を発表しました。
その内容について確認してみましょう。
研究の目的
この研究の主な目的は、長時間のコンピューター作業によって引き起こされるVDT症候群の症状に対する水素吸入の効果を科学的に評価することでした。
研究方法
研究チームは以下のような方法で実験を行いました。
- 被験者のグループ分け:参加者を水素ガス吸入群とダミー吸入群(プラセボ群)に分類。
水素吸入器はアトラグループ製の「コアップSA-2600」を使用(水素酸素混合ガス発生量毎分2,600ml:水素ガス発生量毎分約1730ml)。 - クロスオーバー試験:信頼性を高めるため、グループを入れ替えての試験も実施。
- 多角的な評価:以下の項目について詳細な計測と評価を行いました。
- 主観的な症状評価
- ストレスレベルの測定
- サーモグラフィによる体表温度の変化
- 目の充血度合い
- 遠近調節時間
- フリッカー検査(疲労度測定)
- 姿勢の変化
- 作業効率
VDT作業中に水素吸入してみて、「主観的な感じ方」や「目の充血」「体温」「姿勢」「ストレスレベルチェック」など、さまざまな面から「効果の有り無し」を確認したんですね。
研究結果のハイライト
この研究により、特に注目すべき以下のような結果が確認されました。
- 目の症状改善:水素吸入群で「目の違和感」や「疲労感」の軽減が確認された。
- 身体症状の緩和:「身体各部の痛み」「こり」「だるさ」「しびれ」などの症状に対して、水素吸入が有意な効果を示した。
- 作業効率への影響:疲労の軽減が有意に認められ、有意差はないものの作業効率の良化(ミスの減少)が見られた。
なるほど〜 けっこうはっきりした効果があらわれたんだね。
私としては、この中でも「姿勢の変化」についての記述、
「一般にVDT 作業時に疲労すると,視認を向上するためディスプレイに近づく傾向がある。」
>>摂南大学との共同研究(VDT 症候群に対する 水素吸入のプラス効果の検証)に関するお知らせ
「水素吸入時には作業後にそれらの有意な傾斜角度の変化は認められなかった。」
この部分について、自分の経験からも特に納得しました。
たまに自宅で水素吸入しながらパソコン作業するときがあるのですが、たしかに水素吸入していないときよりもリラックスでき、視界もひろく余裕がある感じで、前かがみになりにくいという感覚があります。
今回の研究は、こうした個人的な経験を裏付けてくれるもののように感じられました。
まとめ
以上、今回はアトラグループと摂南大学が実施したVDT症候群に対する水素吸入の効果検証研究について紹介しました。
コロナ禍以降、リモート会議やリモート授業など、コンピューターディスプレイに向き合う時間が増えている状況のなかで、VDT症候群の症状軽減に水素吸入が効果を示したというこの研究の意義は非常に大きいと思います。
特に、目の疲労や身体の痛み、作業効率の維持といった点で効果が見られたことは、日々のデスクワークで悩む多くの人々にとって朗報といえるでしょう。
私自身、長時間パソコンに向かう日々を送っているわりには「VDT症候群」と呼ばれる症状には無縁だな・・と感じてたことの裏付けを、この研究が与えてくれました。
今後、さらなる研究と認知が進み、水素吸入がVDT症候群に悩む多くの人々の助けとなることを願っています。