そこそこ性能のある家庭用の水素吸入器で「10万円を切る製品」は少ないです。
今回はその数少ない製品のひとつ、「ビューティフライ」について
- どんな特徴のある水素吸入器なの?
- 家庭用の水素吸入器としてどんな評価になるの?
について確認してみたいと思います。
ビューティフライのスペック
こちらがビューティフライのスペック表です。
価格 | 99,800円(税込) |
吸引は口から?鼻から? | 鼻(オプションでネックセットあり) |
水素ガス濃度 | 約0.3%(17ml/分) |
水素吸引時間 | 15分×2(それ以上の連続吸入禁止) |
水素水は? | ・専用コップを使って190mlまで生成可能 ・30分で0.7ppm |
サイズ | 69x69x200 mm |
重さ | 360g |
充電パワー | コンセント式(充電は不可) |
日々のメンテナンス | ・月1回の頻度で電解補助液の交換(500円) ・電解補助液交換時に、精製水で洗浄 ・使用中に電荷補助液の水位が下がったら精製水を補充する |
保証期間 | 1年 |
保証期間後の有償修理等 | 可能 |
ビューティフライの機能面の特徴
ビューティフライの特徴を知るために、水素吸引器を比較するときにチェックしたい以下のポイントからそれぞれみていってみましょう。
- 水素ガスの発生量(水素ガス濃度)は?
- 連続吸引はできる?
- 水素ガスの安全性は?
- ランニングコストは?
- メンテナンスは大変?
❶ビューティフライは1分間で17mlの水素ガスを発生
ビューティフライは「1分間で17mlの水素ガスを発生」とされています。
これをどう判断すればいいのでしょうか?
水素ガス発生量をどう判断するか?については下の記事で詳しく書いており、
- 250ml/分が一つの基準となる可能性(慶応大の研究)
- 業界団体は「200ml/分以上(200〜640ml/分)」推奨
- がん治療では1200ml/分前後が使用されている
- 多ければ多いほどいいとは言えない(個人的見解)
- ちなみに個人的には100ml/分を使用中、将来的には増やしたい
上のような内容について書いています。
「1分間で17mlの水素ガスを発生」というのは家庭用の水素吸入器としては少なく感じますが、【ポータブル型の水素吸入器】としては水素ガス発生量10ml/分前後のものが多いので、発生量は多い方と言えます。
❷ビューティフライの連続吸入は30分まで
水素吸入にがっつり取り組みたいという方であれば
「連続してどれくらいの時間吸入できるのか?」
は気になる点だと思います。
ビューティフライの場合は
- 30分を超えての吸引はおこなわないでください
- 30分やったら30分以上休んでください
とされています。
連続吸引したい場合は注意が必要ですね。
ちなみに1回の作動で15分間吸入できます。
❸ビューティフライの水素ガスの安全性は問題なし?
通常の水を電気分解して水素ガスをつくる場合、天然の水に含まれる塩化物イオンから「塩素ガスが発生するリスク」があります。
▲水道水の残留塩素ではなく、天然の水に含まれる「塩化物イオン」が原因になります。
そのため、多くの水素吸入器ではこの対策のために「普通の水は使えない」という制限があります。
ビューティフライも同様で、
- 水素ガス発生のための「専用液」と「精製水」のみを使用
となっています。
そのため、塩素ガスなど有害ガス発生のリスクはないと考えて大丈夫でしょう。
ちなみに一般的な水素吸入器の「爆発のリスク」については以下の記事で詳しく検証しています。
火気のない場所であれば爆発リスクはほとんどないと考えています。
❹ビューティフライで水素水はつくれる?
ビューティフライは発生する水素ガスを専用コップに入れた水に注入することによって水素水を作ることができます。
▲専用のコップとコップキャップセットがついています。
▲専用コップに入れた水に、水素を注入中。
「できた水素ガスを飲み物に注入する」方式なので、水以外の飲み物(ジュースやお茶・コーヒーなど)にも水素を入れようと思えば入れられます。
生成能力は、
- 生成時間30分:水素濃度 0.7ppm
となっており、3分で1.0ppm以上の水素水がつくれるH2ヒーラーなどに比べると、能力的には見劣りします。
❹ビューティフライのランニングコストは?
ビューティフライのランニングコストは、
- 1ヶ月に1回交換必要な「電解補助液」(専用液):1回分500円(税別)
- 電解補助液の水位が下がったときの補充や洗浄につかう精製水がたまに必要
ということで、1ヶ月ほぼ500円しかランニングコストがかかりません。
水素吸引器の中ではランニングコストがかなり低い部類に入ると思います。
❺ビューティフライのメンテナンス方法は?
上記「電解補助液」の交換と、交換時に精製水で洗うのが必要なメンテナンスです。
洗うのにも精製水を用意する必要があるのがちょっとめんどくさいですが、メンテンナンスは楽なほうだと思います。
ビューティフライの使い方
ビューティフライのメーカーある「スリーイーサイエンス株式会社」さんのYouTubeで、ビューティフライの使い方について紹介されています。
ビューティフライの使い方については、ひとつ気をつけるポイントがあります。
コンパクトだけど充電式ではない
ビューティフライはペットボトルをそれほど変わりないコンパクトさが魅力ですが、実は充電式ではないんですね。
コンセントにつないで電源をとる必要があります。
同じような形状の他の水素吸入器は「充電して場所を選ばず水素吸入できる」ものがほとんどなのに対し、ビューティフライはそのような使い方ができない点には注意が必要です。
ビューティフライの口コミは・・
多くの家庭用水素吸入器はAmazonや楽天で販売されているため、口コミもそれなりに集まっていることが多いです。
が・・ビューティフライの楽天・Amazonの販売ページには口コミをみつけることができませんでした。。
なんとも言えませんが、思ったほど数は売れていないのかもしれませんね。。
まとめ
ということで、これまで見てきたビューティフライの特徴を「メリット」「デメリット」にわけてまとめてみましょう。
- 本体コストが10万円以下
- コンパクト&軽量
- 水以外の飲み物も水素飲料にできる
- ランニングコストが低い
- 水素ガス濃度は低め
- 洗浄にも精製水が必要
- 30分を超える連続吸入ができない
- コンパクトなのに充電式ではない
こんな感じでしょうか。
10万円を切るのは魅力ですが、性能的にはそれなりのように思えます。
また個人的には、こまごました同梱物が多いことも気になります。
- 本体
- ACアダプター
- 車載電源アダプター
- 車載電源コード
- 精製水
- 専用電解補助液(3本)
- ロート
- 防塵キャップ(5個)
- 専用コップ
- 水素水生成用接続チューブ
- 専用コップキャップ
- エアレーション(2個)
- カニューラ(2本)
- 本体転倒防止用台座
これだけのパーツを管理して使っていかないといけないとすると、ちょっと続けられるかな?という心配も感じてしまいました。
ビューティフライと他の水素吸入器の比較については、下の記事もぜひ参考にしてみてください。
- 本体コストが10万円以下
- コンパクト&軽量
- 水以外の飲み物も水素飲料にできる
- ランニングコストが低い
- 水素ガス発生量は少なめ
- 洗浄時にも精製水が必要
- 30分を超える連続吸入ができない
- コンパクトなのに充電式ではない