書籍紹介『老化は「治る」』|水素吸入を含む、アンチエイジング「3本の矢」とは?

この記事を書いた人
スイスピ管理人 KON(一般社団法人水素健康推進協会認定 水素健康インストラクター / 日本分子状水素普及促進協会個人会員)
子供のころから敏感体質・虚弱体質に苦しんできたのですが、水素と出会ったのをきっかけにして体質がかわり、毎日をフルに活動できるようになりました。
そこから水素の医学研究や様々な製品にも興味を持つようになり、一般社団法人水素健康推進協会認定講師『水素健康インストラクター』の資格をとるまでになってしまいました。
当サイト「スイスピ」では私の個人的な体験や主観をもとに記事を作成しており、広告リンクを含む製品の紹介も行っています。

生活に水素を取り入れ始めた方から、

「老いを感じにくくなった」
「以前より若返ったように感じる」

といった声を聞くのはめずらしくありません。

私自身も、とくに水素吸入を始めてからは、若さの維持や若返りを実感するような変化を感じています(もちろん個人的な体験・体感で、効果を保証するものではありませんが・・)

そんな、

水素には若返りやアンチエイジングのはたらきも期待できるのでは・・?

という思いに対し、ひとつの答えを与えてくれているのが、武本重毅医師による著書『老化は「治る」| 健康寿命を延ばす実践的アンチエイジング論』(2024年 ワニブックス)です。

この本では、老化を防ぐだけでなく、若返りを実現するための具体的なアプローチとして、

  • NMNサプリ
  • 水素ガス吸入療法
  • 5-ALAサプリメント

という「アンチエイジング3本の矢」 が提案されており、

水素吸入がいかにして「アンチエイジング(抗老化)」につながる可能性があるのか?という点について科学的な説明がされています。

今回は、本書『老化は「治る」』とアンチエイジング3本の矢について簡単にご紹介しながら、水素吸入がアンチエイジングにたいしてもつ可能性について探求してみたいと思います。

YUIさん

老化を克服し、若返るためのヒントがほしい!

と感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

もくじ

著者と書籍の背景:老化研究の最前線を追う武本医師

本書の著者、武本重毅医師は、熊本県熊本市の聚楽内科クリニック院長として、老化研究と治療の最前線で活躍されている方です。

武本重毅医師の経歴

聚楽内科クリニック院長。1960年生まれ。

熊本大学医学部を卒業し、熊本大学第二内科に入局。熊本大学大学院医学研究科(脳・免疫統合科学系独立専攻免疫病態学講座)博士課程修了後、1996年から1999年まで、アメリカの国立衛生研究所の国立癌研究所にて客員研究員としてウイルス発がん・腫瘍免疫を学ぶ。

帰国後、高知大学医学部付属病院第三内科学内講師、2005年より国立病院機構熊本医療センター統括診療部血液内科医長等を歴任し、2011年熊本大学大学院医学教育部臨床国際協力学分野客員准教授に。

2017年4月より現職。

新型コロナウイルスパンデミックを機に、「老化を治し、若返っていく」治療に取り組み、アンチエイジングの考えを毎日の治療に取り入れた「アンチエイジング3本の矢」を実施している。

(『老化は「治る」』武本重毅著 2024年ワニブックス 巻末より引用)

武本医師は医師になって以降、ウイルス感染が原因で起こる血液のがん「成人T細胞白血病」の治療と研究に情熱を注がれてきたとのこと。

その研究の過程で、「細胞の老化が、治療効果に大きく影響しているのではないか?」という仮説にたどり着き、「細胞の老化」というテーマに強い興味をもつようになったそうです。

そこから、武本医師は「老化の研究と治療」への道を進み始めました。

世界の老化研究と「老化の12の特徴」

武本医師のアプローチは、世界的な老化研究の成果とも深く結びついています。

この10年間で老化についての研究は飛躍的に進んでおり、2023年には老化研究の最前線で「老化に関わる12の特徴」が発表されました。

(関連リンク:Hallmarks of aging:An expanding universe

老化に関わる12の特徴
  1. ゲノム不安定性(遺伝情報が不安定になる)
  2. テロメア(染色体末端の保護構造)短縮
  3. エピジェネティックな変化(後天的影響による遺伝子の発現変化)
  4. タンパク質恒常性喪失
  5. オートファジー(細胞内の自己分解システム)無効化
  6. 栄養感知の制御不能(細胞内の栄養・代謝異常)
  7. ミトコンドリア(細胞内のエネルギー工場)機能不全
  8. 細胞の老化
  9. 幹細胞の枯渇(皮膚や血液、脳など組織の恒常性の低下)
  10. 細胞間コミュニケーションの変化(細胞の中のシグナル異常など)
  11. 慢性炎症
  12. 腸内細菌叢の異常(多様な細菌と共生することで代謝や免疫など身体全体を制御するシステムの破綻)

老化にはこれらの要因が関わっており、逆に言うと、これらの要因を改善することで老化の改善が可能になるということですね。

ちなみにこちらの研究論文紹介記事(>>老化や老化関連疾患にたいする水素分子の効果とは?|研究論文紹介)では「老化の9つの特徴」が紹介されていますが、新たに3つの要因が加えられた結果、現在では上記『老化の12の特徴』として老化研究の中心的なテーマとなっています。

武本医師は、こうした研究を基に、老化を防ぐだけでなく改善するための具体的な方法として、「アンチエイジング3本の矢」を提案されています。

次のセクションで、その内容を見ていきましょう。

アンチエイジング3本の矢:老化を防ぎ、若返りを目指す具体的なアプローチ

武本医師が提案する 「アンチエイジング3本の矢」 は、老化の根本的な原因に働きかけ、細胞レベルから体を若々しく保つことを目指したアプローチです。

その内容について簡単にご紹介します。

第1の矢:NMNサプリメント

最近話題のサプリですね。

管理人KON

ちなみに私も最近NMNサプリを飲み始めました。

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、エネルギーの産生工場である「ミトコンドリア」の働きを支える補酵素「NAD+」の前駆体(NAD+が生成する前段階の物質)です。

NMNを体内に取り入れると細胞内のNAD +のレベルが増加し、それによりミトコンドリアの機能が向上し、結果としてエネルギー生産が促進されるということが、多くの論文で報告されているそうです。

またNAD+は加齢によって大きく減少することが知られており(50代で20代の半分、80代でさらにその半分に減少)、年をとればとるほど、NMNサプリメントによってNAD+を補うことの重要性は高いと言えるかもしれません。

↓ちなみに私が最近飲み始めたサプリはこちらです。

第2の矢:水素ガス吸入療法

細胞やミトコンドリア、DNAなどを劣化させる、老化の主な要因としてあげられるのが、いわゆる「悪玉活性酸素」と呼ばれる、一部の活性酸素種(ヒドロキシルラジカル)です。

武本医師は、この活性酸素対策について、

武本医師

私が最も効果的と考えているのは、「水素ガス吸入療法です」

(『老化は「治る」』武本重毅著 2024年ワニブックス より引用)

と語ります。

「害のある活性酸素」のみをターゲットにはたらく水素

武本医師は、水素が優れた活性酸素対策である主な理由として、

  • 役に立つ活性酸素には反応せず、害の大きい活性酸素のみ取り除く
  • 効果は大きいのにも関わらず、副作用が見られない

という2点をあげています。

この特徴により、細胞内のエネルギー工場であるミトコンドリアが活性酸素の害から守られ、いきいきとした、エネルギーレベルが高い状態がもたらされるわけですね。

水素とアンチエイジングの関係はあまり注目されていない

ただ、武本医師が参加されている「日本抗加齢医学会」では、NMNについての論文は次々発表されるにも関わらず、水素についての論文は「ほとんど聞かれない」そうです。

武本医師はこの状況をなんとか変えたいと思っているとのこと。

武本医師

実は、この本を書くことを決めた大きなきっかけは、水素ガス吸入療法を多くの人たちに伝えたいからでもあるのです。

(『老化は「治る」』武本重毅著 2024年ワニブックス より引用)

これはぜひ応援したいですね!

第3の矢:5-ALA(ファイブアラ)サプリメント

5-ALA(ファイブアラ:5-アミノレブリン酸)は、体内で自然に生成されるアミノ酸の一種で、36億年前の原始地球での生命誕生に関与しており、生命維持に欠かせないことから「生命の根源物質」とも呼ばれています。

YUIさん

36億年前の生命誕生に関与してるって、なんかすごいね・・・!!

5-ALAの主な働きとして、以下の2つがあります。

1. ヘモグロビンの原材料として酸素運搬をサポート

5-ALAは、血液中で酸素を運搬する役割を持つヘモグロビンの材料になります。

このおかげで、体のすみずみまで酸素が行き渡り、私たちの体を動かすエネルギーの基盤が支えられているわけですね。

酸素供給が適切に行われることで、細胞は活力を維持しやすくなります。


2. ミトコンドリアのエネルギー産生を助ける

5-ALAは、細胞内のエネルギー工場であるミトコンドリアの働きを支える役割も果たします。

ミトコンドリアが効率的にエネルギーを生み出せることで、細胞全体が元気になり、体の調子が整います。

一方で、5-ALAが不足するとミトコンドリアの働きが低下し、老化が進む要因の一つになると考えられます。


加齢とともに減少する5-ALA

残念ながら、5-ALAの量は17歳をピークに減少していき、50代くらいになるとかなり減ってしまいます。

上記のとおり5-ALAはミトコンドリアや細胞のはたらきに深く関わっているため、加齢にともなう5-ALAの減少も老化の要因のひとつと考えられます。

そこで武本医師は、5-ALAをサプリで摂取することを推奨しています。

管理人KON

5-ALAはワインや納豆、ほうれん草やピーマンといった食品にも含まれますが、体内のミトコンドリアを活性化させるためには量が十分ではないそうです。

武本医師によると「一日に50〜100mg摂取するように患者さんにおすすめしている」とのこと。

サプリ選びの参考になりますね。

武本医師が使用されている水素吸入器について

本書では、第2の矢「水素ガス吸入療法」について、その具体的な実践方法として、

  • 水素ガス吸入療法を行っている医療機関やサロンに行く
  • 水素ガス吸入器を購入する
  • 水素ガス吸入器をレンタルする

という3つの方法をあげられています。

参考記事:レンタルできるおすすめの水素吸入器は?8機種徹底比較

さらに武本医師ご自身のクリニックでは、株式会社ヘリックスジャパンの「ハイセルベーターET100」「ハイセルベーターPF72」の2機種を使用されているそうです。

株式会社ヘリックスジャパンのハイセルベーターシリーズは、がん治療で効果をあげられていることで有名なくまもと免疫統合医療クリニックなどでも導入されており、信頼性の高い機器ですね。

ただレンタルでも月5-6万円以上と高額なので、家庭用の水素吸入器の購入やレンタルも有力な選択肢になると思います。

参考記事:【2025決定版】水素吸入器の選び方|おすすめ14機種の性能を徹底比較

まとめ

以上、今回は武本重毅医師の著書『老化は「治る」| 健康寿命を延ばす実践的アンチエイジング論』についてご紹介しながら、その中で提唱されている『アンチエイジングを実現するための「3本の矢」』についても見てきました。

  • NMNサプリメント
  • 水素ガス吸入療法
  • 5-ALAサプリメント

という3つのアプローチは、どれも科学的な根拠に基づいた方法であり、老化を防ぎ、若返りを目指す方にとって有力な選択肢になりえると思います。

特に、第2の矢として挙げられた水素ガス吸入療法については、武本医師自身が「活性酸素対策として最も効果的」と考えておられるだけでなく、臨床の現場でもその効果を実感されているようです。

管理人KON

私自身もその効果を実感している一人です。

また、武本医師がこの本を執筆された背景には、「アンチエイジングの領域で、水素がまだ十分に注目されていない現状を変えたい」という熱い思いがあったというお話も印象に残りました。

その思いを応援しつつ、私たち自身も「老化は治る」という新たな視点を日々の生活に活かしていきたいですね。

この記事では『老化は「治る」』の中から、特に注目したいポイントを簡潔にご紹介しましたが、本書にはここではお伝えしきれない詳細な科学的根拠や実践的なアドバイスが多数収録されています。

ぜひ直接手に取って、武本医師の専門的な視点をじっくり読んでみてください。

この記事を書いた人
スイスピ管理人 KON(一般社団法人水素健康推進協会認定 水素健康インストラクター)
子供のころから敏感体質・虚弱体質に苦しんできたのですが、水素と出会ったのをきっかけにして体質がかわり、毎日をフルに活動できるようになりました。
そこから水素の医学研究や様々な製品にも興味を持つようになり、一般社団法人水素健康推進協会認定講師『水素健康インストラクター』の資格をとるまでになってしまいました。
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