今回は一台660,000円(税込)と、家庭用として考えるとわりと高価な水素吸入器「アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)」について詳しく見てみたいと思います。
ネット上に出回っているスペック情報を見ると、いくつか矛盾する情報も見受けられたので、どの情報が正しいのか?という確認もしてみました。
水素吸入器を検討されている方は参考にしてみてください。
アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)のスペック
こちらがアロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)のスペック表です。
価格(税込) | 660,000円 |
吸引は口から?鼻から? | 鼻 |
参考水素ガス濃度 | 約3%(公式表記) ※水素ガス発生量【重さ】:105.2mg/時間 (分あたりの体積になおすと:約20ml/分) |
使用できる水 | 精製水のみ |
運転時間 | 30分・60分・120分 |
水素水は? | 生成不可 |
サイズ | 190x250x230mm |
重さ | 約4.2kg |
充電パワー | 充電ではなくコンセント式 |
日々のメンテナンス | 精製水入れ替え |
保証期間 | 1年 |
ネット上に複数ある「水素発生量の値」・・本物はどれ??
実はアロマ水素吸入器について調べ始めたとき、ネット上に複数の異なる「水素発生量についての情報」があってとまどいました。
例を上げると・・・・
■サイトA(総販売代理店)
「60分で105.2mgの水素を取り入れることができる」
■サイトB(販売店)
「ガス発生量400mml/分」(水素ガスではなく「ガス」)
「60分で64.7mgの水素を取り入れることができる」
■サイトC(販売店)
「水素発生量:650ml/分」
「60分で64.7mgの水素を取り入れることができる」
「水素発生量:400ml/分」※同一サイト内に複数表記
■サイトD(販売店)
「発生量400ml/分x60分×3%x0.0899=64.7mg」→水素は60分で64.7mg
(このサイトも「水素ガス」ではなく「ガス発生量:400ml」)
どれを信じればいいの・・・??
・・というわけで総販売代理店さんに確認してみました。
その結果わかったのは・・・
- 「60分で64.7mgの水素発生」「400ml/分のガス発生」は古い情報
- 現在正しいのは「60分で105.2mgの水素発生」「650ml/分のガス発生」
- 「650ml/分」で発生するのは水素ガスではなく、水素ガスはこのうちの約3%(3%水素を含む気体の総量が650ml/分)
というわけで、
「水素ガス発生量:400ml/分」「水素ガス発生量650ml/分」といった表示は誤りだということがわかりました。
実際に計算すると「水素ガス発生量:約19.6ml/分」ということになるので、すごく大きな違いですね・・・。
この違いは大きすぎる・・!!
誤った情報・古い情報を掲載されている販売サイトは、できるだけ早く訂正してほしいと思います。
アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)の特徴をチェック
では「アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)」の性能を他の水素吸入器と比較するために、水素吸入器を比較するときにチェックしたい以下の7つのポイントにそって特徴をチェックしていきましょう。
- 水素ガス濃度(水素ガス発生量)は?
- 連続吸引はできる?
- 水素ガスの安全性は?
- 水素水はつくれる?
- ランニングコストはどれくらい?
- メンテナンスの大変さは?
- 本体のサイズ感や取り回しのしやすさは?
ひとつずつチェックしていきます!
❶アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)の水素ガス生成能力「濃度3%:1時間で105.2mgの水素ガスを生成」
アロマ水素吸入器については、公式情報として
水素ガス濃度:約3%
とありますが、まずは実際の水素ガス発生量を確認する必要があります。
「水素ガス発生量」は?
アロマ水素吸入器の水素ガス発生量は、一般的な「体積」ではなく「質量」(重さ)で表記されています。
1時間あたりの水素ガス発生量:105.2mg
単位が違うと他の水素吸入器と比べにくいね。。
そこで一般的な「体積」になおしてみたいと思います。
- 水素分子1mg(重さ)=11.2ml(体積)
なので、105.2mg(重さ)体積になおすと「約1178.2ml」となります。
これをよくある「1分あたりの発生体積」であらわすと・・
水素ガス発生量:約19.6ml/分
となりました。
水素ガス発生量をどう判断するか?については下の記事で詳しく書いており、
- 250ml/分が一つの基準となる可能性(慶応大の研究)
- 業界団体は「200ml/分以上(200〜640ml/分)」推奨
- がん治療では1200ml/分前後が使用されている
- 多ければ多いほどいいとは言えない(個人的見解)
- ちなみに個人的には100ml/分を使用中、将来的には増やしたい
上のような内容について書いています。
この数字で見ると、「水素ガス発生量:約19.6ml/分」というのは価格(税込66万円)のわりにはちょっと物足りないかな・・という印象です。
❷アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)の連続吸引時間は?
家庭用水素吸入器は業務用にくらべると本体が小さいため、連続吸入時間にある程度制限があるのが普通です。
アロマ水素吸入器の場合は業務用として使用されているケースもあると思いますが、水素吸入時間のモードは「30分」「60分」「120分」から選ぶことができます。
❸アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)の水素ガスの安全性は問題なし?
通常の水を電気分解して水素ガスをつくる場合、天然の水に含まれる塩化物イオンから「塩素ガスが発生するリスク」があります。
▲水道水の残留塩素ではなく、天然の水に含まれる「塩化物イオン」が原因になります。
そのため、多くの水素吸入器ではこの対策のために「普通の水(水道水やミネラルウォーター)は使えない」という事情があります。
アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)も同様で、
- 水素ガス生成用には「精製水」のみ使用可能
となっています。
精製水を使用すれば、塩素ガスなど有害ガス発生のリスクはないと考えて大丈夫でしょう。
❹アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)の水素水生成機能は?
アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)は水素吸入専用の機器となっており、水素水をつくることはできません。
「水素水を飲む」という水素摂取方法には、水素吸入にはないメリットがある可能性もあるため、
「水素水も飲みたい!」
という方は、別の方法を検討したほうがいいかもしれません。
❺アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)のランニングコストは?
アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)のランニングコストとして必要なのは、
日常的には「電気分解に使用する精製水の費用」となります。
使用頻度によって具体的な費用は変わってきますが、精製水であれば数百円程度で購入できるので、それほど大きな金額にはならないでしょう。
もう1点、通常使用であれば3-4年で電極の交換が必要となります。
こちらの費用は販売店によって違いがあり、
- 電極費用:70,000〜80,000円
- 交換費用:10,000円
となっています。
❻アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)のメンテンナンス方法は?
アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)のメンテナンス方法は、基本的に水素生成用の精製水入れかえのみとなっています。
精製水の交換頻度は不明ですが、クリーニング機能等はないようなので、雑菌等の繁殖を防ぐためにはわりとこまめに交換したほうがいいのではないでしょうか。
❼アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)のサイズ感や重量は?
アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)のサイズ感は
サイズ:190x250x230mm
重量:約4.2kg
となっています。
4.2kgはそれなりの重量ですしコンセントにつないで使用するので、どこか1ヶ所に固定して使うケースが多くなるのではないかと思います。
サイズ的にはわりとコンパクトなので、置き場所にはそれほど困ることはなさそうですね。
アロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)の口コミは?
楽天の販売サイトでいくつか口コミを見つけることができましたが、実際に使った感想についてはこちらのひとつだけでした。
以前に別のお店でお試し20000円だったかな。使ってみてサイズ的にも重さ的にも水素の量としてもいいと思って。気になる人はお試しで1度レンタルしてから買ってもいいかなと思います。
出典元:アットキレイ
こちらの「水素の量としてもいいと思って」という口コミを見て気になったのは、今回見てきたように「水素の発生量」について誤った表記がしていあるサイトがあるということです。
この方がただしい水素量を確認した上で納得されているならいいのですが・・。
まとめ
というわけで、最後にアロマ水素吸入器(H2ジェネレーター)についての個人的な評価を書いてみると、
- 水素ガス発生量は「19.2ml/分」で、この価格(税込660,000円)としては少しものたりないかも・・
この一点につきる感じがします。
また、ネット上にかなり差のある誤ったスペック情報が出回っているので、はやく情報が統一されることを願いたいですね。
少しでも参考になれば幸いです。
他の家庭用水素吸入器については下の記事でまとめてご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
- メンテナンスフリーで使いやすい
- コンパクトで取り回しが楽
- 値段の割に水素ガス発生量が19.6ml/分と少ない