「超格安」の水素吸入器として話題になっている「H2メディカルパワー」シリーズ(MAKE MEDICAL)の水素吸入器については、

すごく安いけど、実際どうなんですか?
といったお問い合わせを、これまで何度かいただいてきました。
今回はH2メディカルパワーシリーズ(MAKE MEDICAL)の水素吸入器について、スイスピにいただいた口コミ情報も含め、いろいろとご紹介してみたいと思います。
H2メディカルパワー(MAKE MEDICAL) シリーズ商品一覧
まず、こちらがH2メディカルパワーのシリーズ商品一覧です。
品名 | 水素発生量/分 | 価格(税込) |
---|---|---|
MEGA600 | 600ml | 298,000円 |
MEGA1200 | 1200ml | 458,000円 |
MEGA2700 | 2700ml | 728,000円 |
MEGA3600 | 3600ml | 988,000円 |
MEGA 4800 | 4800ml | 1,280,000円 |

すごく安いですね・・!
例えば、ガン治療で成果をあげられている赤木純児医師が使用されたことで話題になった、「水素ガス発生量:1200ml/分」の「ハイセルベーターET100」という水素吸入器が:2,420,000円(税込)ですから・・
▲ハイセルベーターを使用されている、水素ガス免疫療法 赤木医師の著書
同じ水素ガス発生量「1200ml/分」の機器(MEGA1200)で比較すると、価格は約1/5になりますね。
ここまで価格差があると、スペックにあらわれない性能の違いや実際の使い勝手などは気になるところです。
MAKE MEDICALの実機を確認してみた|価格と使い勝手のバランスは?
実は先日、MAKE MEDICALの機器のひとつである、
H2メディカルパワー MEGA600(水素発生量600ml/分のタイプ)
に実際に触れ、取扱説明書を見ながら使用方法を確認できる機会がありました。
使い方や機器の性能などを確認してみると、

やはり、とくに使い勝手や機器の性能部分で、価格と引き換え(トレードオフ)になっている部分があるんだな・・
と感じました。
以下にどのような点でそれを感じたのか、ご紹介してみたいと思います。
❶ 初回使用時に約20Lの精製水(メーカー指定)が必要
MEGA600では、初めて使用する際に約20リットルもの精製水を用意する必要があるとのことです。

一般的な水素吸入器では、初回使用時にここまで大量の精製水を必要とすることはほとんどないため、少し特殊な仕様と感じました。
また精製水もドラッグストアで売っているような精製水ではなく、メーカーが指定されています。
▼たとえば水素ガス発生量がそれほど違わない『Hhuhu【ふふ】』(水素発生量500ml/分)の場合、500mlの日本薬局方精製水(ドラッグストア等で150円くらいで買える)が2本ほどあれば十分です。
>>医療用レベルの家庭用水素吸入器Hhuhu【ふふ】実機レビュー

※ちなみにHhuhu【ふふ】の場合は500ml精製水2本が付属しています。
約20Lもの精製水が必要だとすると、事前の精製水購入や精製水の保管場所について考えておくなど、計画的に運用することが大切になりそうです。
あとは単純に精製水を入れたり排水したりといった労力もかかるので、力のないお年寄りの場合など、「負担なく使用できるのか?」といった視点も必要になるかもしれません。
❷ 50時間使用ごとにタンク内の大量の精製水を全交換する必要
H2メディカルパワーMEGA600では、50時間使用するごとに内部の大量の精製水をすべて交換する必要があります。

多くの水素吸入器では、『精製水の純度を維持するためのイオンフィルター』がついていて、イオンフィルターを交換しながら精製水の純度を保つ仕組みになっています。
一方、MAKE MEDICALの機器にはイオンフィルターが搭載されていません。
そのため、フィルターによる水質管理ではなく、定期的に水をすべて入れ替えることで純度を保つ仕様になっているようです。
この設計により、比較的短い頻度で、大量の精製水を交換する手間がかかる点は考慮しておいたほうがよさそうです。
❸ 3時間の運転でタンク内の水が高温に

取り扱い説明書によると、3時間以上の連続運転を行うと、タンク内の水の温度が上昇し、1時間以上のクールダウン時間が必要になるとのことです。
ご利用後、タンク内の精製水は、高温になっております。取り扱いには、十分注意してください。
H2メディカルパワー MEGA600 取扱説明書より

一般的に、高品質な水素吸入器は長時間運転でも過度な発熱を抑えられる設計になっていますが、MAKE MEDICALの機器は比較的熱をもちやすい特徴があるようです。
▼参考までに他の水素吸入器の場合、たとえばこちらの「アクアリエッタAQY-300EX」を試したときは、12時間運転後でも表面がヒンヤリ感じるほど熱をもたない状態でした。
「熱をもちやすいかどうか?」は、機器の設計段階から関係してくる、水素吸入器の性能を左右する大きなポイントといえます。
>>【日本製水素吸入器】アクアリエッタAQY-300EXを使ってみた

H2メディカルパワーMEGA600は、機能上は「運転タイマーは5時間まで設定できる」となっていますが、上記のとおり『3時間の運転で熱をもってしまうため、1時間のクールダウンが必要』という点は注意したいですね。

以上が、「使い勝手」「性能」の部分で押さえておきたいと感じた3点です。
高流量での水素酸素混合ガスの取扱いについて
もう一点、H2メディカルパワーシリーズについて触れておきたいことがあります。
H2メディカルパワーシリーズは、水素発生量600ml/分以上の高流量モデルが複数ラインナップされており、最大流量の機種だと「水素発生量:4,800ml/分」と、かなり多い量になっています。
こうした高い流量の場合、相対的に高くなるのが水素ガスの爆発リスクです。
>>水素吸入器の爆発リスクを徹底検証!リスクについての研究論文と安全な水素吸入器の選び方

JHyPA(日本水素吸入療法普及会)の基準では「600ml/分以上は安全対策が必要」
一般的に、水素ガスの流量が増えるほど、相対的に爆発リスクも高まると考えられています。
そのため、たとえば業界団体であるJHyPAのガイドラインでは、600ml/分を超える水素ガスを扱う場合、「別途の安全性の対策が求められる」とされています。
>>水素ガス発生装置の認証|日本分子状水素普及促進協会(JHyPA)
これは、水素が可燃性ガスであり、流量が多ければ多いほど「爆発の可能性」「爆発時の規模」が大きくなるリスクが相対的に高まるからですね。
また、「水素と酸素の混合ガス」を扱う場合は、さらに注意が必要になります。
水素酸素混合ガス(爆鳴気)の特性
水素と酸素を2:1の割合で混合した気体(爆鳴気と呼ばれる)は、爆発時のエネルギーがより大きいとされています。
このため、水素ガスのみを使用する場合と比較して、万が一の事故時の影響が大きくなる可能性があります。
H2メディカルパワーの説明では、酸欠の可能性を避けるため、水素酸素混合ガスでの吸入を推奨となっていますが、この場合、高い流量の爆鳴気を扱うことになります。
高流量・水素酸素混合タイプの機器は、より慎重な取り扱いが求められる
水素吸入器の使用において『適切な換気』や『火気厳禁』など、基本的な安全対策はどの機種でも重要です。
ですが、特にH2メディカルパワーのように「高流量かつ水素酸素混合ガス」を扱う機器では、一般的な水素吸入器以上に注意して扱う必要があると感じます。
たとえば、
- 使用環境の換気を十分におこなう
- 静電気が発生しにくい環境を整える(加湿器で湿度を上げるなど・特に冬場は注意)
- 火気厳禁を徹底する
といった基本的な安全対策をより徹底することが重要だと思います。
H2メディカルパワーシリーズは価格面では非常に魅力的ですが、流量が多く、水素酸素混合ガスを扱う機器であることを理解し、慎重に取り扱うことが大切だと思います。
参考資料:MAKE MEDICALで水素吸入器H2メディカルパワーを試された方の体験談
先日、実際にMAKE MEDICALの水素吸入器を使用された方(Sさん) から、スイスピ宛に体験談をいただきました。

MAKE MEDICALを検討されている方の助けになれば・・
ということで記事でのシェアに快く同意していただけたので、ここでその内容をお伝えしてみたいと思います。
Sさんは現在、現代医学では治療法のない目のご病気を抱えており、「少しでも改善の可能性があるなら」と、水素吸入を検討されていたとのこと。
そのなかでH2メディカルパワーに興味を持ち、レンタル契約の前に実際に試してみたいと、MAKE MEDICALの拠点を訪問されたそうです。
以下、Sさんの体験談をご紹介します。
「規模が小さいのかな・・」

まずレンタルをする前に実機を試したいと思いたいお店に伺ったのですが、カーテンに仕切られただけの空間で、その隣で女性2名が荷物をドッタンバッタンしてまして・・・
話を聞いたら機器をそこでチェックして発送しているらしく、そこでちょっと怪しいなぁと・・でも規模が小さい会社なのかなぁと思いつつ・・
MEGA2400をレンタル契約

MEGA4800とMEGA2400を試したのですが、MEGA4800の方は風量が凄く、睡眠時ではとても出来ないですし、ゴーグルも不可能でした。
あと最初、カニューラから水が吹き出しておりなかなか吸入できずでした。
1時間ほど試し、目の改善が目的だったため、水素と酸素を別々に分けられる利点を感じMEGA2400をレンタルしようと思い試しに1ヶ月契約しました。

なるほど、発生量が多すぎると風量も大きくなって長時間吸入しづらいという注意点があるんですね。
これは体験しないとなかなか気付けないポイントかもしれません。
精製水の指定について

精製水は別途他社に頼むよう言われ、アドレスを送られたのですが、どれかわからなかったためスクショを送りこれですが?と質問したのですが・・


写真のであってると言われつつも、何かおかしいと思い再度、問い合わせをしたら・・



結局違ってたのか!?という・・
機器が届いてみて

そして機器が届いたのですが

お荷物お受取時のお願い
包装箱に損傷がないかご確認いただけますでしょうか
損傷のないことをご確認の上、受領サインをお願い申し上げます。受領サインされますと、運送中の破損による保証は面積となりますのでご注意くださいませ。

このように言われていたので、届いた際に梱包箱をみたら・・


段ボールが穴だらけでしたので、お伝えしたところ佐川さんにクレームを入れると・・
詳しく聞きもしないでこの様な言い方に違和感があり・・

梱包箱にラップが巻かれていたのですが、ラップには穴がなく元から箱に穴があいていたのでは?と運送会社に勤めてる家族が言うので


このように聞いたら、
「そうみたいですね」って・・文面からもう・・
商品を開けてみたところ

そして開けてみたのですが、使用してないのに使用時間が表示されており・・



リセット処理をしないで送ったと‥段ボールの件も合わせてずさんな管理してるのがもう・・
使用4日目

そして4日後に壊れました





使用しようとしたら水素の排出口から水が溢れて、止まらないので中に入っている水をバケツに移して止めました。
返品の手続き


謝ることすらしないで、しかもウチはわるくないもんな文面丸出して・・もう薄々ヤバい会社なのは察してましたが 最悪な対応でした。
その他、Sさんが感じたこと

あと細かいことを挙げると、
公式サイトの誤字、脱字が多すぎる、機器などの大事な数字すら間違ってる。
届いた取り扱い説明書も(ホチキスでとめただけ)同じ文面が重複してたりと、目に余る感じでした。

そして、もっと驚きだったのが50時間で精製水をぜんぶ交換してくれと書かれており、機器の下からコルクみたいな線を抜いて水を抜くんですが、その際大量の水を捨てるので(5リットル以上)すごい重労働でした・・
これを毎回やらせるのかと・・
しかも水を入れる際に灯油ポンプを使うように言われたんですが、丸出しの灯油ポンプで毎回、水を入れ替えて、汚くないか??と。

なぜ、水を抜く必要があるのかと調べたら説明書に水に不純物が含まれて機器が故障するのを防ぐためです、とあったのですが丸出しのポンプ使う方が汚いよ!!!と
灯油ポンプというのはこういうのですね。

Sさんは最後に、
私含め、水素を試す方は身体をよくしたい、またはすがりつくような思いを抱えてる方もたくさんいらっしゃると思うので正直、その気持ちを踏みにじる会社は淘汰されて欲しいです。
とおっしゃっていました。
Sさんは残念なご体験をされてしまったようですが、体験してみないとわからない貴重な情報もたくさんあり、ご経験をシェアしてくださったことに感謝したいと思います。
一方でMAKE MEDICALの口コミを見ると「リーズナブルに水素吸入ができて満足」という方もいらっしゃるようで、そのときどきの使う方の状況や価値観、求めるものによっても満足度が左右される部分はあるのかもしれません。
今回の記事でシェアさせていただいた情報が、これから水素吸入を検討される方にとって、より納得のいく選択につながる助けになればと思います。
まとめ
以上、今回はMAKE MEDICALの水素吸入器「H2メディカルパワー」シリーズについて、その特徴や実際に使用された方の体験談をもとに、さまざまな視点から見てきました。
価格の魅力がある一方で、メンテナンス方法や機器の性能については「価格とトレードオフになっている部分」もあるシリーズだと思います。
水素吸入を検討されている方が、それぞれの目的や環境に合った選択をするうえで、この記事がお役に立てば幸いです。