「水素水や水素分子にダイエット効果がある」とは、法律上言うことはできません。
ですが、これまでの水素医学の研究内容をみわたしてみると
「水素分子をからだに取り入れることで、ダイエットへの効果が期待できるんじゃないの?」
という期待が感じられるのも事実です。
今回はそんな風に思える「水素についての研究内容」と「理想的な水素取り入れ方法」についてご紹介してみたいと思います。
日本医科大学による実験結果|水素水を飲んだマウスは脂肪がつきにくくなる
まず、日本医科大学のチームによって行われたマウスを使った実験をご紹介します。
①水素水を与え続けたマウスと、普通の水を与え続けたマウスを比較した
②同じエサを食べていたにもかかわらず、内蔵脂肪・皮下脂肪ともに水素水を与えたマウスのほうが少なかった
という結果がえられた。
参照:Molecular hydrogen improves obesity and diabetes by inducing hepatic FGF21 and stimulating energy metabolism in db/db mice.
『分子状水素は、FGF21の分泌を誘発してエネルギー代謝を刺激することにより、マウスの肥満および糖尿病を改善する』
「水素水をとると脂肪がつきにくくなる」という結果になったわけですが、その理由は水素によって分泌が促進される2つのホルモンに関係するのでは?と考えられています。
- 胃から分泌されるホルモン「グレリン」
- 肝臓から分泌されるホルモン「FGF-21」
水素によって分泌が促進されるこの2つのホルモンは、どのようにして脂肪をつきにくくするのでしょうか?
水素によって胃から分泌が促進されるホルモン「グレリン」の特徴
まず、水素分子の影響で胃からの分泌が促進される「グレリン」から見ていきましょう。
グレリンがどんなホルモンかというと、
- 副交感神経を優位にする
- 脳神経を保護する
- 成長ホルモンを刺激して、食欲を増進させる
このようなはたらきをもっています。
成長ホルモンのはたらき
「成長ホルモンを刺激して食欲を増進させる」
というと、ダイエットには逆効果では?と疑問に思われると思います。
実は成長ホルモンには骨や筋肉を新しく作り変えるというはたらきがあるため、食欲を増進させるだけでなく、
身体をつくりかえる大量のエネルギーを確保するため、蓄えている体脂肪を燃焼させろという命令を発する
というはたらきもあるんですね。
つまり食欲が増すことで蓄えられる量よりも、燃焼量が上回るわけです。
このことが「水素摂取による脂肪のつきにくさ」につながるのではないかと考えられています。
成長ホルモンで基礎代謝もアップ
その他にも成長ホルモンの分泌が増える副次的な効果として、
- 筋肉量が増えることで基礎代謝がアップし、太りにくい体質になる
- 肌の機能をととのえ、美肌成分の分泌を促してくれる
などの作用があり、ダイエットとともに美容にもつながる可能性があります。
ということで、まずは
「水素摂取→胃からグレリン分泌→成長ホルモン分泌」
という流れが間接的にダイエットにつながる可能性が考えられます。
水素によって肝臓から分泌が促進されるホルモン「FGF-21」の脂肪燃焼効果
では次に肝臓から分泌される「FGF-21」のメカニズムを見ていきましょう。
FGF-21は空腹時に分泌されるホルモンで、「飢餓状態に備えよ」という指令が各臓器に向けて発信するはたらきがあります。
飢餓状態にそなえるため、脂肪細胞に対しては「燃焼させてエネルギーにするように」という指令がいくので、脂肪の分解が促進されていきます。
つまりFGF-21の分泌が増えると、より脂肪燃焼の効率があがり、体脂肪も中性脂肪も増えにくくなる可能性が考えられるわけですね。
水素を取り入れる、その具体的なやり方は?
では水素をとりいれるなら、どんな方法がベストなのでしょうか?
さきほどご紹介した「水素水を飲むことで分泌が促進されるホルモン」は、たとえばグレリンであれば「胃の水素濃度があがることで分泌が促進される」ことがわかっています。
「グレリンの分泌をうながす」という面から考えると、
- 「水素風呂や水素吸入より、水素水で胃に水素を届けたほうが効果的」
といえるかもしれません。
水素風呂にはいったときの「代謝が上がってる感」もはんぱない
ただいっぽうで水素風呂に入ったときの
「代謝が上がっている感」
「はんぱない汗の量と熱量アップ」
という「体感」も捨てがたいです。
ということで「水素水を飲むこと」「水素入浴」それぞれに効果がみこめそうな特徴があるんですよね。
どちらか効果的か?を検証する臨床研究があればいいのですが、今のことろそのような研究もないようです。
そのため「どの方法が効果的なのか?」のはっきりした答えはないといえます。
❷ 水素水を飲むとしたら、その量やタイミングは?
では水素水を飲むことにした場合、そのベストな量やタイミングはあるのでしょうか?
水素は体内ですばらしい働きをしてくれますが、唯一の弱点が「体内に溜めることができない」(使われなかった分はすぐに呼気などから排出されてしまう)という特徴です。
そのため水素を取り入れるタイミングとしてベストなのは、「体内に活性酸素が多いとき」とされているんですね。
飲み過ぎても無意味?1回300-500mlで十分
飲む量については、「水素は体内に溜めることができない」ので飲みすぎても意味はありません。
日本医科大学の太田成男教授は著書のなかで
「1回につき300-500ml飲む」
ことをすすめられています。
個人的に水素水を飲んできた経験からも、一回に量を多く飲みすぎても、あまり意味はないように感じています。
❸ 水素入浴するとしたらどの方法がいい?
では次に水素入浴でダイエット効果を高めたいと思った場合、
- 入浴剤タイプの水素風呂
- 水素発生器でつくる水素風呂
など、数ある水素風呂の方法なのなかでどれがいいのか?についてみてみましょう。
継続しやすいのは「水素風呂用水素発生器」
入浴剤タイプの水素風呂は1回分で500円以上するケースが普通です。
ちょっと試すのにはいいですが、継続するとなると経済的にちょっと大変かもしれません。
いっぽう「水素風呂用水素発生器」であれば、一度購入してしまえば電気分解によって好きなだけ水素風呂をつくることができます。
「継続しやすさ」から考えると、最終的には「水素風呂用水素発生器」のほうがおすすめできます。
入浴剤タイプは「水素風呂ってどんなものか?」試してみるのに利用するといいと思います。
月々3,500円から高濃度水素発生器のレンタルも可能
水素風呂用水素発生器は購入するとだいたい8万円くらいからと、けっして安い買い物ではありません。
購入に抵抗がある方には「月々3,500円(税別)」でレンタルする方法もあります。
うちではレンタルの「リタライフ」を使っています。
まとめ
以上、今回は水素とダイエットの関連をしめすメカニズムと、おすすめできる水素取り入れ方法についてご紹介してみました。
最初にお話ししたとおり「水素や水素水にダイエット効果がある」とは言うことはできません。
ですが水素のメカニズムから考えると、今後その効果が実証されていく可能性は低くないのでは?と思っています。
どこかの研究機関で予算がついて、大規模な臨床研究などがおこなわれることを期待したいですね。