今回は、超軽量のポータブル水素吸入器「ドクター水素ボトル」について詳しくご紹介してみたいと思います。
他の家庭用水素吸引器との比較については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
>>【2024-2025決定版】水素吸入器の選び方|おすすめ14機種の性能を徹底比較
ドクター水素ボトルのスペック一覧
価格(税込) | 203,280円 |
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水素ガス発生量 | 10.5ml/分 |
水素吸入時間 | 30分(連続使用は1回30分まで) |
水素水は? | 5分で1.6ppmの水素水を生成 |
サイズ | 直径60mm x 高さ220mm |
重さ | 312g |
充電パワー | 約2-3時間でフル充電→1時間の運転可能 |
メンテナンス | ・1週間に一度クエン酸と50℃の温水で洗浄 ・500回充電(500時間の使用)で内部バッテリー交換 |
保証期間 | 不明 |
(参考ページ:ドクター水素ボトル|WOO株式会社)
「ドクター水素ボトル」と「ダブル水素ボトル」の関係は・・?
ドクター水素ボトルによく似たポータブル水素吸入器で「ダブル水素ボトル」という製品があります。
私がはじめてドクター水素ボトルについて知ったとき、いくつかのサイトで
「従来品のダブル水素ボトルをバージョンアップさせ・・」
ドクター水素ボトル|STRI(ストリ)
このような表現を目にしたので、
ダブル水素ボトルの後継機がドクター水素ボトルなんだろうな・・
と思っていました。見た目もよく似てますしね。
ダブル水素ボトルとは関係なかった・・
ところがダブル水素ボトルのメーカーである日省エンジニアリングさんにお話を伺う機会があったので尋ねてみると、
「ドクター水素ボトルは弊社とは関係ありません」
とのことでした・・!
どうやら、以前「ダブル水素ボトル」を扱っていた販売店さんが、新たに「ドクター水素ボトル」という製品を企画して販売を始めたということのようです。
それで上記のような誤解の余地が生まれてしまったのかな、と思います。
ドクター水素ボトルの特徴
ではあらためてドクター水素ボトルの特徴をチェックしてみましょう。
水素吸引器を比較する上ではチェックするべきポイントがいくつかあります。
- 水素ガス発生量(水素ガス濃度)
- 連続吸入可能な時間
- 水素ガスの安全性対策
- 水素水の生成能力
- ランニングコスト
- メンテナンスの大変さ
- 本体ボディの材質やサイズ・扱いやすさ
- メーカー/販売会社の信頼性・アフターケア
これらのポイントにもとづいて、ダブル水素ボトルの特徴をみていきましょう。
水素吸引器の比較方法・選び方について詳しくは以下の記事を参考にしてください。
❶ドクター水素ボトルの水素ガス発生量は?
ドクター水素ボトルの商品ページを見ると、
水素ガス発生量:10.5ml/分
となっています。
ポータブルタイプの水素吸入器としては及第点といえる発生量だと思います。
また「ダブル水素ボトル」の水素ガス発生量は「約5ml/分」となっているので、比較するとほぼ倍の水素発生量ということになりますね。
ただしこの数字は「理想的な使用状態」での数字だと思われるので、後述する「クエン酸洗浄」などのメンテナンスをこまめにやらないと下がる可能性はあると思います。
カニューラの先で約83%濃度
ドクター水素ボトルは「水素ガス濃度」の数字も公開されています。
- カニューラの先:約83%
- 鼻腔内:約0.4%
となっています。
鼻に入るといっきに濃度さがるのね・・
鼻腔内の水素濃度データは他にみたことがなかったのですが、ここまで下がるものなんですね。
カニューラの先の濃度については
・水素ガス発生量は多くても、あえて空気を混ぜて水素「濃度」を下げるケース(MiZ社の水素吸入器)
・99.99%濃度で発生した水素ガスが、カニューラの先でもほぼ維持されているケース(シェルスランなど)
など、メーカーによって違いがでる部分でもあり、この数字をどう評価するかはなかなか難しいと現時点では感じています。
❷ドクター水素ボトルは連続吸入は可能?
ポータブル水素吸入器は熱をもちやすいため、長時間の連続運転はできない機種がほとんどです。
ドクター水素ボトルも(販売店によって記載は違うようですが)、
連続運転:30分の運転を1回まで
となっています。
また時間をあけたとしても2回運転(合計1時間運転)した後は2-3時間の充電が必要になります。
もし長時間吸入されたい場合は、やはり30万円クラス以上の水素吸入器ということになるでしょうね。
❸ドクター水素ボトルの水素ガスの安全性対策は?
水素ガスの安全性において注意したいのが、使用する水に含まれる塩化物イオンなどの影響で、塩素ガスなどの有害ガスが発生する可能性です。
水素吸引器はこの問題に対処するため、たとえば
- 内蔵フィルターで有害物質を除去(H2ヒーラー)
- 使用する水を制限したり、専用の電解液や精製水を使用する
といった対策がされています。
ドクター水素ボトルはとくにこれといった対策なし?
ドクター水素ボトルによく似ている「ダブル水素ボトル」については、
「硬度60未満の水」「中空糸膜系の浄水装置で浄水した水」「RO水や純水は使用不可」
など、使用できる水が細かく指定されていました。
おそらくそれによって不要なガスの発生の可能性を最小限にしていたのだと思います。
ドクター水素ボトルについてはとくにそういった注意事項がなく、かといってフィルターなどの対策がされている様子もありません。
私見ではありますが、このあたりは若干心配な部分かな、と感じています。
❹ドクター水素ボトルは5分で1.6ppmの水素水を生成
ドクター水素ボトルは250-300ccの水を入れて、水素水にすることができます。
水素水の生成能力は、
- 5分で1.6ppm
となっています。
水素水の水素濃度は「0.8ppm以上が目安」といわれているので(太田成男日本医科大学名誉教授の著書より)、5分で十分な濃度の水素水が飲めることになります。
❺ドクター水素ボトルのランニングコストは?
水素吸引器によってはこまごまとした補充品があるものもありますが、ドクター水素ボトルには細かな補充品は基本的に不要です。
ランニングコストとして必要になるのは、
・週に一度クエン酸洗浄が必要なので、そのためのクエン酸費用
・500回の充電(約500時間の使用)で内部バッテリーを交換する費用
になります。
内部バッテリーの交換方法や費用については「ご購入された販売店にご相談ください」とのことですので、現状では不明です。
❻ドクター水素ボトルのメンテナンス方法は?
電気分解で水素を発生させる機器の多くは、付着する汚れを落とすために定期的なクエン酸洗浄が必要です。
ドクター水素ボトルの場合も
- 1週間に一度のクエン酸洗浄(クエン酸が溶けやすいよう、約50℃の温水を使用する)
が必要になります。
❼ドクター水素ボトルの本体は軽量なプラスチック製
ドクター水素ボトルの本体は一瞬ガラスにも見えますが、実際には「ABS樹脂」製となっています。
本体重量は312g、サイズは直径6cmx高さ22cmということなので、かなりコンパクトですね。
ちなみにダブル水素ボトルと比べると100gほど重く、2cmほど背が高くなっています。
❽ドクター水素ボトルのメーカー/販売会社は?
先ほどご紹介したとおり、「ダブル水素ボトル」の製造元の日省エンジニアリングではなく、
株式会社タイヨウという大阪の会社が製造元となっています。
外観を写真で見てみましたが、「大阪の中小企業」という感じですね。
日本の中小企業の技術力は高いものがあると思いますが、あまり大きな会社ではないというのは気に留めておいたほうがいいかも、と思います。
また販売会社はこちらのWOO株式会社が「総発売元」ということになっています。
基本的には代理店販売なのでしょうか、ネット上ではなかなか販売しているサイトを見つけられませんでした。
顧客対応なども不明ですが、ホームページにはドクター水素ボトルの製品情報がかなり詳しく掲載されているので、その点にはよい印象を感じます。
ドクター水素ボトルの口コミは?
上記のように、ネット上にはなかなか「ドクター水素ボトルを購入したよ」という情報はみつけられていません。
楽天やAmazonでも販売はほとんどされていないみたいですね。
Amazonでは若干販売されている業者さんもいるようですが・・まだ口コミ評価はついていませんでした。
引き続きチェックして、もし口コミが出てくるようであればまたご紹介してみたいと思います。
まとめ
以上、今回はポータブル水素吸入器「ドクター水素ボトル」についてまとめてみました。
よいところと今ひとつな点をあげると、以下のようにまとめられると思います。
- コンパクトで軽量なので、場所を選ばず水素吸入ができる
- 水素ガス発生量はポータブル水素吸入器としてはそこそこある
- クエン酸洗浄など、メンテナンスがすこし大変
- 500時間で内部バッテリーを交換する必要あり
- 塩素ガス対策の内容が不明
コンパクトさは評価できますが、水素吸入器としての性能と使いやすさの面でもうひと押し欲しいな、という印象です。
ドクター水素ボトル以外の水素吸入器については以下の記事でまとめていますので参考にしてみてくださいね。
- コンパクトで軽量なので、場所を選ばず水素吸入ができる
- 水素ガス発生量はポータブル水素吸入器としてはそこそこある
- クエン酸洗浄など、メンテナンスがすこし大変
- 500時間で内部バッテリーを交換する必要あり
- 塩素ガス対策の内容が不明