今回は水素分子の継続的な摂取が「認知症・ボケの予防につながる」という可能性をしめす研究についてご紹介してみたいと思います。
認知症の原因とは?
認知症になるメカニズムは、その全容が解明されているわけではありません。
認知症のタイプもいくつかあり、
「〇〇が原因で認知症になった」
と一概にいうこともできませんし、認知症の治療法も確立されていません。
ですが、認知症のひとつである「アルツハイマー病」については、脳内の活性酸素による「酸化ストレス」が原因のひとつであることがわかっています。
認知症の半分以上をしめる「アルツハイマー型認知症」
認知症のひとつである「アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)」の患者数は、認知症全体のなかでも半分以上を占めています。
アルツハイマー病は加齢とともに「脳の神経細胞」が急激に減少してく病気で、
- 治療によって症状を回復されるのが難しい
- そのため、治療よりも「予防」に力を入れるべき病気
といわれています。
そしてアルツハイマー病をひきおこす原因のひとつに「酸化ストレス」があります。
アルツハイマー病を引き起こす「酸化ストレス」とは?
「酸化ストレス」とはどんなものなのでしょう?
わたしたちの体は「酸素をとりこむこと」でエネルギーをつくりだしており、細胞のなかの「ミトコンドリア」という小器官が酸素からエネルギーをつくる工場のような役割をはたしています。

この「酸素からエネルギーをつくる過程」の副産物として生じるのが『活性酸素』で、一部の活性酸素(ヒドロキシルラジカル)はその強い酸化力で周囲の細胞やDNA、タンパク質などにダメージをあたえてしまうんですね。
これが「酸化ストレス」で、ほとんどの病気や生物の老化の原因といわれています。
アルツハイマー病も酸化ストレスが原因のひとつであるといわれており、実際アルツハイマー病の進行時には同時に酸化ストレスも高まっていることがわかっています。
脳内の酸化ストレスを軽減させることで認知症を予防できる?

ということで、
「脳内の酸化ストレスを減らすことができれば、認知症(アルツハイマー病)を予防できるのでは?」
このような仮説が立てられるわけですね。
一般的な「抗酸化物質」は脳内で働けない
「酸化ストレスを減らす=活性酸素の働きを抑える」
このはたらきを「抗酸化作用」といい、ビタミンCやビタミンE、コエンザイムQ10などが抗酸化作用をもつ代表的な「抗酸化物質」です。
ところがアルツハイマー病予防のために酸化ストレスから守るべき「脳内」は、危険な物質が入ってこないよう「血液脳関門」という固いガードで守られています。
そのためビタミンCなどの大きな分子は、脳の神経細胞保護のためには働くことができません。
脳のなかにも入っていける水素分子
そこで「宇宙一小さい分子」である水素分子に注目が集まっています。
水素分子は強力な活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」を取り除くことができるだけでなく、「血液脳関門」でガードされた脳のなかにまで入っていくことができます。
このことから「水素分子を活用することで、認知症の予防ができるのでは?」という仮説が成り立つわけですね。
「水素水を2年間飲ませると、認知症のリスクが減少する」マウスを使った研究論文
日本医科大学の太田成男教授らは、この仮説にもとづき、マウスを使った動物実験を行いました。
まず「高齢になると自然にアルツハイマー病の症状があらわれるマウス」を用意し、このマウスに2年間毎日、水素分子を溶け込ませた水素水を飲ませました。
その結果、アルツハイマー病の症状である「記憶力の低下」を抑制することができたんですね。
つまり「水素水を飲み続けることでアルツハイマー病の予防につながることが、動物実験では立証された」わけです。
人への臨床試験も現在進行中
動物実験で期待できる結果がでたため、現在「軽度の認知症症状」にある人を対象にした臨床試験も進行中だそうです。
プラシーボ効果の可能性をなくした「ダブルブラインド方式」(二重盲検法)ですすめられているということなので、もしはっきりとした結果がでれば「水素水や水素サプリで認知症を予防できる」という新たな可能性が開かれることになります。
今後の発表をたのしみに待ちたいですね。
今後も期待される認知症と水素の研究
以上今回は「水素が認知症予防に役立つ可能性」についてご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
動物実験ではすでに「認知症予防への水素の効果」が確認されています。
マウスと同じように「酸化ストレス」が影響する認知症のメカニズムからすると、人間の認知症予防にも効果があるのでは?と期待せずにはいられません。
今後も認知症への水素の効果についての研究で発表がありましたら、ご紹介していきたいと思います。