水素水スティックは、ペットボトルなどに入れた水に数時間つけておくだけで水素水ができるというものです。
水につけるだけでどうして水素が生成されるなんて不思議ですよね。
今回はそんな「水素水スティック」でつくる水素水について、
- 本当に水素水ができるの?その原理は?
- 水素濃度は十分?
- 水素水スティックで水素水を飲むメリットやデメリットは?
といった内容についてまとめてみました。

水素水スティックなら安く水素水が飲めそうだけど、実際のところどうなんだろう・・?
という疑問をもっている方はぜひ参考にしてみてください。
水素水スティックで水素が生成する原理は・・水とマグネシウムの化学反応
まずは水素水スティックで水素が発生する原理から確認しておきましょう。
水素水スティックの中には「金属マグネシウム」が入っており、このマグネシウムが水と反応することによって水素が生成します。
化学式としては、
Mg【マグネシウム】+2H2O【水】⇒Mg(OH)2【酸化マグネシウム】+H2【水素】
このような反応ですね。
水素水ができるまで、時間はある程度必要
化学反応によって水素を生成させるため、充分な水素濃度になるまではある程度時間がかかるという特徴があります。
水素水スティックでもっともポピュラーな「ドクター水素水」では「2時間」という目安が示されていますが、スティックを水に浸ける時間は長ければ長いほど水素濃度は濃くなります。
スティックの本数を増やせば、より早く、より高濃度に
また、より多くの水素水スティックを投入したほうが、より早く、より高濃度の水素水ができます。
例えば500mlのペットボトルに入れた水に「スティック1本入れる」のと「スティック2本」入れるのとでは、当然2本入れたほうがより早く、より濃い濃度の水素水になるということですね。
ペットボトルで水素水をつくっても水素が抜けるんじゃないの?という疑問
水素水スティックの一般的な使い方は
「ペットボトルに入った水のなかにスティックを入れて、水素を発生させる」
というものです。
でも「水素分子は非常に小さいので、ペットボトルに入れていてもどんどん抜けていく」という話がありますよね。
ペットボトルで水素水をつくっても大丈夫なのでしょうか?
「抜ける水素」より「発生する水素」のほうが多いから大丈夫
工場で水素を注入してつくる水素水であれば、たしかにペットボトル容器だと水素はほぼすべて抜けてしまいます。
※そのため市販の水素水は「水素が抜けにくいアルミパウチ容器」が主流です。
が、水素水スティックの場合は、
「スティックを入れている限り、常に水素の発生が続いている」
つまり、
抜ける水素量 < 新たに発生する水素量
という状態が保たれています。
なので、ペットボトルに入れておいても水素濃度は維持されるわけですね。

当然ですが、水素水ができたあとにスティックを取り出してしまうと、どんどん水素が抜けて、ただの水になってしまいます。
水素水スティックは麦茶やコーヒーにいれても大丈夫?
「水素水がつくれる」というと、
「じゃあお茶やコーヒーにスティックをいれれば水素入のお茶やコーヒーがつくれるの?」
という疑問が湧くかもしれません。
答えは残念ながらNOで、水素水スティックは水にしか使えません。
お茶やコーヒーにする場合は水素水スティックを直接入れるのではなく、出来上がった水素水を使ってお茶やコーヒーをいれることで、ある程度の水素が摂取できると思います。
日本医科大学の太田成男教授によると「80度くらいまで」であれば、それほど水素はなくならないそうです。(ぐつぐつ沸騰させると水素はすべて飛んでいってしまいます)
水素水スティックをのメリットは「コストが本当に安い」こと!

さて、ここからは水素水スティックで水素水を飲むことの「メリット」「デメリット」についてみていきましょう。
まず水素水スティックを使う最大のメリットは、なんといってもコストの安さです。
家族で飲むならアルミパウチ水素水はムリ・・?
市販の水素水といえば「アルミパウチ容器の水素水」が主流です。

が、アルミパウチの水素水の値段は
1本500mlが300〜400円
くらいが相場なので、家族4人が毎日1本飲むとすると毎月約4万円前後の出費になってしまいます。
コスト的になかなか厳しいですよね。
水素水スティックならコストは10分の1
それが水素水スティックの場合だと、
500mlの水素水を毎日つくっても、1ヶ月のコストは約1,000円〜、家族4人分でも計4,000円〜
(ドクター水素水ノイプレミアムの場合)
ということで、アルミパウチの約10分の1のコストに抑えることが可能です。
つくる水素水の量も融通がきく
また、容器に使うペットボトルの大きさは500ml~2Lまで自由に選べるので、一度につくる量も調整できます。
この点も家族みんなで飲むのに適しているといえるでしょう。
安いだけにデメリットもある

コスト面のメリットが大きい水素水スティックですが、以下のようなデメリットもあります。
- 水素濃度が低め
- できるまで時間がかかる
- だんだん水素発生量が減っていく
- お手入れが必要
- 衛生面が気になる可能性
- 味がいまひとつという声も
- 「雑貨扱い」なので何があっても自己責任
ひとつずつ詳しくみてみましょう。
1.水素濃度が低め
商品にもよりますが、ものによっては水素濃度を公表していなかったり、できあがっても0.1ppm〜0.5ppm程度にしかならないものが主流です。
日本医科大学の太田成男教授の著書によると、水素水に効果効能が期待できる水素濃度の目安として「0.8ppm」という濃度をあげておられます。
そう考えると、商品によってはせっかくつくっても充分な効果が得られない可能性があります。
2.できるまで時間がかかる
水素水スティックは化学反応で水素を生成させるため、充分な水素濃度になるまで時間がかかります。
時間がたてばたつほど濃度はあがっていきますが、最低でも数時間から半日程度は見ておきたいところです。
3.だんだん水素発生量が減っていく
水素水スティックはマグネシウムと水の化学反応によって水素を発生させますが、この反応の副産物として「酸化マグネシウム」というものが生まれます。
この酸化マグネシウムは生成されるとマグネシウムの表面に膜をつくってしまい、だんだんと反応を阻害するようになります。
そのため水素水スティックは使えば使うほど、水素水をつくる力が落ちていくんですね。
4.お手入れが必要
3.とも関連しますが、こびりついた酸化マグネシウムの皮膜を取り除くメンテナンスが必要になってきます。(一部、メンテナンスフリーの商品もあります。)
具体的にはクエン酸や酢を水でうすめたものに数十分程度浸けておくというメンテナンスになります。
基本的に月に1~2回のメンテナンスを行う必要がありますが、クエン酸を水で薄める濃度を間違えたり、長時間浸けこんでしまうと商品が劣化する原因にもなるとのことなので、なかなか面倒くさいです。
また洗浄が必要でないタイプでも、数ヶ月使うと間違いなく初期より水素生成力は落ちていくので、使いながら

これって充分な水素が発生してるのかな?
と疑心暗鬼になってしまう可能性があります。
5.衛生面が気になる可能性
水素水スティックは基本、ペットボトルに入れっぱなしで使用します。
スティック本体はカバーがプラスチック製のものが多く、それをずっと飲み水のなかに浸けておくのはちょっと抵抗がある人もいるかもしれません。
また、商品によっては口コミで
「メンテナンスをしても、カバーに開いている穴に汚れがついてしまって落ちない」
というものがありました。
衛生面がちょっと気になる人もいると思います。
6.味がいまひとつという声も
副産物の「酸化マグネシウム」が原因かどうかはわかりませんが、水素水スティックでつくった水素水は、ちょっとクセのある味に感じる人もいるようです。
口コミで「金属臭のような味がして、おいしくない」という内容のものがいくつかありました。
7.雑貨扱いなので何かあっても自己責任
水素を発生させる金属マグネシウムは、食品添加物として指定されていません。
そのため水素水スティックは食品衛生法の適用をうける「食品」扱いではなく「雑貨」として販売されています。
どういうことかというと、水素水スティックでつくった水素水を飲んで万が一何かあった場合も、食品衛生法の適用範囲外ということで「自己責任」になるということです。
特に今まで何か事件・事故があったわけではありませんが、一応事実として知っておいたほうがいいでしょう。
まとめ
以上、もっとも低コストで水素水が飲める「水素水スティック」について見てきました。
水素濃度が低いなどの問題点も少なくありませんが、
「とりあえず水素水を2〜3ヶ月飲んでみて、本当に効果があるのか試してみたい」
という方には低リスクでトライしてみてもいいかもしれません。
「本格的に水素水を取り入れたい」
という方には、
- 水素濃度が高い
- 待ち時間なしで飲み放題
- メンテナンスが簡単
といった特徴のある「卓上水素水サーバー」がおすすめできます。(レンタルで税別月4,980円)
わが家で導入していて体験記事などもありますので、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
