水素水製品は十分な水素濃度と品質をそなえた製品がある一方で、一部には
計測したら水素濃度がほぼ0ppmだった。。。
といった製品もあったりします。
そのため、
「製造・販売メーカーへの信頼性」
は製品を選ぶ上での大事な指標のひとつといえます。
今回はさまざまな「水素水サーバーのメーカー」について
「どんなメーカー(販売者)なのか?」
について調べてみました。
「信頼できる水素水サーバーのメーカーについて知りたい」という方はぜひ参考にされてみてください。
水素水サーバーのメーカー一覧
この記事では以下の水素水サーバーのメーカーを取り上げます。
製品名 | メーカー | 販売者 |
トリムイオンハイバー他 | 株式会社日本トリム | |
TK-HS91他 | パナソニック株式会社 | |
ガウラミニ H2ガウラ | 株式会社スイソサム | 株式会社ガウラ |
ルルド | ヴィクトリージャパン株式会社 | |
ルルド ハイドロフィクス | エイチツーファクトリー株式会社 | |
アキュエラブルー | エコモインターナショナル | |
アクアバンク | 株式会社アクアバンク | |
ピュアウォーター+H2 | 株式会社トーエル | |
クールクー水素水サーバー | キスリー株式会社 |
株式会社日本トリム(トリムイオンハイバー他)
まずは有名どころから見ていきましょう。
日本トリムは1982年設立と、いわゆる「水素水サーバー」のメーカーのなかではかなり古株に見えます。
しかし日本トリムが扱っているのは、正確には「電解水素水整水器=アルカリイオン整水器」であって純粋な水素水サーバーというわけではありません。
詳しくは以下の記事で書いています。
「アルカリイオン整水器メーカー」として捉えるべき
アルカリイオン水じたいは1965年に当時の薬事法で「胃腸症状への効果」が認められていたもので、アルカリイオン整水器を製造・販売するメーカーは他にもパナソニックなど以前から存在していました。
ですが水素分子の医学研究が盛んになってきた2007年以降に開発・販売された水素水サーバーとは異なり、従来のアルカリイオン整水器と同じ原理の製品を名称を変えて販売しているような状況です。
日本トリムという企業の製品そのものは医療品としても認可されており信頼できると思いますが、
「水素水サーバーのメーカー」というよりは「アルカリイオン整水器のメーカー」
として捉えたほうが正確だと思います。
パナソニックも位置づけは日本トリムと同じ
パナソニックも日本トリムと同じように「水素水サーバーのメーカー」というよりは「アルカリイオン整水器のメーカー」といえます。
「還元水素水生成器」という名称で販売されているため非常にわかりにくい状況になっていますが、これも原理的にはアルカリイオン整水器とまったく同じものになります。
ちなみにアルカリイオン水と水素水の違いは・・
アルカリイオン水にはその生成過程で生まれる水素分子が含まれるので「水素水の一種」ということができますが、
- 水素濃度が低い
- 水がアルカリ性になる
という主な特徴があります。
詳しくはこちらの記事(水素水とアルカリイオン水の違い)に書いているので、気になる方は参考にされていみてください。
「ガウラシリーズ」は製造元:スイソサム、販売元:ガウラ
機能面でもコスト面でも評価の高い「ガウラミニ(卓上型)」「H2ガウラ(設置型)」という2つの水素水サーバーがあります。(個人的にもガウラミニを導入済みです^^)
こちらは
「製造元:スイソサム」
「販売元:ガウラ」
という別々の会社が関わっています。
「株式会社ガウラ」はフィットネス業界への水素水サーバー導入実績No.1
販売元の株式会社ガウラは日本全国のフィットネス業界への水素水サーバー導入実績がNo.1となっており、現在は水素水を事業の根幹にすえている会社です。
当社は1993年(平成5年)の設立以来、20年以上にわたり健康器具の開発・ 販売を中心に主にスポーツ選手や医療機関での健康補助機器などの商品を取り扱って まいりました。
そんな中、医療関係やアスリートの方々へより良い体調維持、 改善に貢献できるものはないか模索し水素水と出会いました。(出典:株式会社ガウラ公式サイト)
水素分子の医学研究が盛んになったのは2007年以降ですが、株式会社ガウラの設立は意外と古いんですね。
「スポーツ選手や医療機関での健康補助機能」についての商品を一貫してとりあつかってきたということなので、まさに今現在水素研究のなかで期待されている内容に重なる部分があります。
顧客対応がすごい
こちらの記事(水素水サーバー「ガウラミニ(mini)」の評判は?|口コミをまとめてみました)でご紹介したケースですが、ガウラミニを購入した顧客にたいしての株式会社ガウラの対応はすばらしいものがあるようです。
この顧客対応の良さも、私自身ガウラミニを選択した理由のひとつでした。
「株式会社スイソサム」は優れた水素水サーバーを製造している佐賀県の会社
製造元の株式会社スイソサムの設立は2010年ということなのでかなり最近ですね。
事業内容も
水素水サーバー及び水素関連製品の製造・販売・レンタル・メンテナンス・OEM事業
とうことなので、2007年以降盛んになった水素分子の医学研究の内容をもとに設立された会社だと思われます。
個人的にスイソサムが開発した「ガウラミニ」という製品を使っているわけですが、本当に使いやすくリーズナブルで優れた水素水サーバーだと感じています。
株式会社ガウラがフィットネスクラブに導入している業務用水素水サーバーも株式会社スイソサムの製品のようですし、メーカーとしてかなりしっかりした製品をつくっていると感じます。
ヴィクトリージャパン株式会社(水素水サーバールルド)
「家庭用卓上水素水サーバー」として長らく人気を維持している「ルルド」のメーカーがヴィクトリージャパン株式会社です。
ルルドのメーカーは以前と違う?
ルルドは以前は韓国のメーカーが生産していましたが、2013年に株式会社ヴィクトリージャパンが国産化権利を買い取ったようなかたちで国産に一本化されています。
2013年9月よりルルド®国産化
・ 品質向上と、輸入品との差別化を狙い国産化体制を整える
・ 韓国メーカーからビクトリージャパンが、日本での国産化権利を締結済み(出典:ヴィクトリージャパン公式サイト)
そのためある時期は「韓国製ルルドと国産ルルドが同時流通している」という状況もあったようですね。現在流通しているルルドはすべて国産と考えてよさそうです。
そのヴィクトリージャパンは2005年に名古屋で設立されています。
水素の医学研究が盛んになる以前からの会社のようです。
事業内容:清涼飲料水(ミネラルウォーター等、製造卸販売)
ウォーターサーバー卸、小売販売
公式サイトを見てみると、「水素水サーバールルド」と「VW」というウォーターサーバーに力をいれている様子です。
「水を意識する」というキャッチフレーズのとおり、水素水を含めた水を中心とした事業を展開している会社といえるでしょう。
エイチツーファクトリー(ルルドハイドロフィクス、携帯型水素水生成器バンビ)
「ルルド」そっくりな卓上水素水サーバーとして物議をかもしている「ルルドハイドロフィクス」のメーカーです。
ルルドの製造元「ヴィクトリージャパン」公式サイトでは「類似品・模造品にご注意ください」として
最近、弊社水素生成器「ルルド」と類似品・模倣品が種々形態で広く販売されていることが判明致しました。これら模倣品・類似品は、形状や表示、商品名、発売元名等などにお いて大変似通っておりますが、本製品「ルルド(LOURDES)」の製造元は、ビクトリージャパン株式会社です。ビクトリージャパン株式会社の製造以外の類似品にご注意下さい。
このような注意喚起とともに、一例として「ルルドハイドロフィクス」もあげています。
弊社は、模倣品・類似品の販売を中止するよう鋭意対処する所存ではございます
とも記載されおり、今後の展開に注目していきたいと思います。
とはいえ、私たち消費者にとっては「よい製品を選びたい」というのが正直なところなので、製品の比較は冷静にしていきたいと思います。
(参考記事:ルルドとルルドハイドロフィクスの比較)
エイチツーファクトリー自体は多くの水素製品を開発している会社
エイチツーファクトリーという会社そのものについては、ルルドハイドロフィクス以外にも携帯型水素水生成器「バンビ」や水素入浴剤「湯上がりカラダ美人」といった水素水製品のみを製造・企画・販売している会社のようです。
設立が「2015年10月」ということなのでかなり最近ですね。
水素水製品のみを扱っているということでどういった経緯で設立された会社なのか気になりましたが、そのあたりはちょっとわかりませんでした。
エコモインターナショナル(アキュエラブルー)
高濃度水素水サーバーとしては古株の「アキュエラブルー」をつくっているのが株式会社エコモインターナショナルです。
「アキュエラブルー」は電気分解によって水素水をつくる水素水サーバーですが、同じく水を電気分解するアルカリイオン整水器(水素濃度は高くない。日本トリム・パナソニックなどがこのタイプ)と違い、
- 1.0〜1.6ppmの高濃度水素水がつくれる
- アルカリ性ではなく、ほぼ中性の水素水がつくれる
という水素水サーバーです。
2007年以降の水素研究の発展にもとづいて開発された「水素水を専門につくる水素水サーバー」のひとつの基準をつくった製品だと思います。
その後販売された「ルルド」や「ガウラミニ」といった卓上水素水サーバーは、いずれも1.0ppm以上の高濃度かつ中性の水素水をつくって飲めるようになっています。
「高濃度」「中性」を可能にした特殊な電解層を使用
MiZ(ミズ)新型電解槽は、従来型の電解槽と同じで隔膜を挟んで陰極板と陽極板が向き合いますが、隔膜と陽極板が接触し、その陽極板が電解槽の外にむき出しの形で設置されています。そのため、電解槽に水を供給すると、隔膜と陽極板の接面も薄い水膜を張るような形で水が満たされますが、隔膜そのものが水を吸収・蓄水するので、外部に水を漏らさず陽極機能だけが発揮されます。
陰極室で水素を持続的に発生させることができるので、ほぼ中性の溶存水素水を作製することができます。従来のアルカリイオン整水器のように陽極室で酸性水を発生させることがないので、酸性水を捨て水として排水する必要がなく、省資源的です。
(出典:MIZ株式会社)
アキュエラブルーはMIZ株式会社が開発したこの特殊な電解層を採用することで「高濃度」「中性」の水素水を実現しています。
「水素水7.0」や「溶存水素濃度判定試薬」も販売
エコモインターナショナルは他にもより高額ないくつかの水素水サーバーと、超高濃度水素水「水素水7.0aquela」なども販売しています。
現在の主に扱っているのは水素関連の製品のようですが、2000年の設立以来「水関係」の製品を一貫して取り扱ってきた会社のようですね。
また私も使っている「溶存水素濃度判定試薬」も販売しており「十分な水素濃度のある、品質のよい水素水製品」をつくることにしっかりと向き合っている会社だと感じます。
株式会社アクアバンク(アクアバンク)
月額3,980円(税別)という低価格のレンタル水素水サーバー「アクアバンク」のメーカーは、その名も「株式会社アクアバンク」となっています。
2011年設立の株式会社アクアバンクは社名からもわかるとおり、水素水サーバーアクアバンクを中心とした事業をされているようです。
事業内容:
・水道水から手軽にミネラル水素水を作るウォーターサーバー『アクアバンク』の製造ならびにレンタル
・カスタマイズカートリッジの製造及び販売
・海外向け浄水及び水素発生システムの製造及び輸出
・中性水素水スティック『SUISOL』の製造及び販売(出典:アクアバンク公式サイト)
最近では何よりポータブル水素吸入器「KENCOS」シリーズで有名になりました。
アクアバンク社長のインタビュー
色々と調べていると、アクアバンクの社長竹原タカシ氏のインタビュー記事をみつけることができました。
竹原氏はもともと自営のいち研究者だったとのことで、アクアバンクを開発し、事業をはじめたときには「スタッフ:自分だけ」だったそうです。
なかなかおもしろい開発秘話が語られていますが、
健康寿命をエンジョイする人生を一人でも多くの人に提供したいというテーゼ。元気でファンキーなオジイチャン、オバアチャンが闊歩する社会を作りたい。
命の水を通じ、水素というエッセンスを加味し、体にとってイイものを取り込み、心のケアを行い、健やかな社会を作るというのが目標であり使命と思っております。
この竹原氏の想いには大いに共感できると感じました。
この想いが現実するよう、これからも水素水サーバーが普及していくことを願いたいと思います。
株式会社トーエル(ピュアウォーター+H2)
ウォーターサーバーに「水素発生器」を取り付けて水素水サーバーにできるという「アルピナピュアウォーター+H2」のメーカーが株式会社トーエルです。
トーエルはもともと「アルピナピュアウォーター」「ハワイアンウォーター」といったウォーターサーバー事業をメインに、最近では電気やガス事業も展開している会社です。
多くの水素水サーバーメーカーに比べると、かなり大きめの企業といえますね。
設立も昭和38年(1963年)と圧倒的に古く、水素水サーバーのメーカーとしての知名度や信頼性は抜きん出ているといえるかもしれません。
キスリー株式会社(クールクー水素水サーバー)
「クールクー」も、もともとは水道直結式のレンタルウォーターサーバーで、そのバリエーションで水素を溶存できるタイプがあります。
クールクーを事業の柱としている株式会社キスリーは2013年設立と、「ウォーターサーバー」の会社として考えるとかなり新しい会社ですね。
ちょっと興味深かったのが、キスリー株式会社の西村太郎社長の経歴です。
2004年に兄弟で起業する。金融業、不動産業、飲食業、様々な業種、職種を経て、趣味で始めたITビジネス(アフィリエイト等)を拡大し、SEO株式会社を設立する。
主にSEO業務を行い、取り扱うサービスはインターネットビジネス全般。2014年にSEO事業を売却し、キスリー株式会社代表取締役社長に就任し、現在に至る。
(出典:クールクー公式サイト)
なんと、インターネットビジネスを売却していきなりキスリーの社長に就任されたそうです。
どんな流れでそうなったのかはわかりませんが、詳しい事情を聞いてみたいですね。
まとめ
以上、今回は家庭用水素水サーバーのメーカーについてざっとみてみましたが、いかがでしたでしょうか?
こうして一覧でみてみると、水素水飲料(アルミパウチやペットボトルなど)や水素サプリのメーカーに比べると、機械を製造・販売しているだけあって全体的に「あやしい・信頼できないメーカー」はほぼないように感じました。
うちも水素水サーバー「ガウラミニ」を導入していますが、「費用を気にせず好きなだけストレスフリーに水素水が飲める」ことの快適さは想像以上です。
ぜひメーカーについても吟味しながら、なっとくのいく水素水サーバー選びをしていただければと思います。